厳寒小樽を裸足でランニング!北海道勧仁塾

 北海道勧仁塾(山村弘一主席師範)の恒例行事となる雪中ランニングが、厳しい寒さの中、1月18日(土)14:00から開かれた。小樽の14:00の気温は−2.4℃で、最高気温でも−2.1℃の真冬日が続いていた。
winterrunning.jpg 同塾では、心身鍛錬と健康祈願を目的に毎年開かれ、今年で39回目を迎えた。 同塾に通う小樽、札幌、余市の5歳から小中高生や大学生、一般、指導員80人が、花園十字街無尽ビルに集合し、元気良い掛け声を響かせ、白い空手着姿に裸足で同ビルをスタートした。花園商店街を走り抜け、サンモール一番街のアーケード内で、全員で整列し空手の基本形を披露し、関係者や道行く市民が足を止めて見ていた。
 ランニングの路面は、ほとんどが圧雪状態で、氷のツルツル路面も多い。厳しい条件の雪道を裸足で、ホイッスルの音に合わせ掛け声を響かせ、元気に駆け抜けて行った。沿道では、「がんばって!」と励ます商店街店主や裸足姿に驚く市民もいた。父兄も一緒に走り、写真やビデオに収めていた。
 復路は、ゆるい坂道となり、足も赤くなり冷たさも増したが、「ファイト!ファイト!」の元気な掛け声で寒さを吹き飛ばしていた。約1.5Kmのコースを20分くらいで、全員が出発地点の無尽ビルに戻ることができた。

 最年少で参加した5歳児の田屋遼成くんは、昨年に入会し、今年初めての経験で泣き出してしまったが、頑張って最後まで完走した。ゴールでは、足の冷たさと寒さで言葉にはならなかったが、満足した様子だった。母親は「何も説明せずに連れてきた。強くなってもらいたくて、雪中ランニングを走らせたかった」と話した。
 山村氏は田屋君を励ましながら走り、「5歳の男児は初めてだったが完走できた。1年の健康を祈願して毎年行っている」と話した。
 この後、参加者にはおみやげが配られ、小樽の道場で、鏡開きが行われる予定となっている。
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