小中学生の絵画や立体作品を展示 図工美術展


0129schoolart.jpg 毎年この時期に開かれる「2013年度小樽市小・中学校図工美術展」が、1月29日(水)から2月2日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階で始まった。主催は、小樽市教育委員会・小樽市教育研究会。
 子ども達が、図工や美術の時間に、絵画や木工・陶芸・刻印などに真剣に取り組み、各校を代表する作品を一堂に展示している。出展数が決めっているため、展示できない力作も多いという。
 同館多目的ギャラリーには小学生作品380点を、市民ギャラリー1・2には中学生作品627点を展示。同美術展では、合計1,007点もの作品が展示され、一堂に並んだ子ども達の表現力豊か作品に触れる機会となり、見応えがある。作品を出展している子どもや父兄が来館し、近隣の小学校では、授業の一環として会場を訪れ鑑賞している。

 小学1年生の作品では、実物の消防自動車を見て描いている学校もあり、画用紙にはみ出すほどの迫力のある消防自動車が並んでいる。ひまわりや校庭の木を描いた作品では、いろいろな表情を捉え、のびのびした作品に仕上がっている。市内の写生会では、小樽運河や神社、公会堂など、小樽の代表的な建物の特徴を良く見て描いている。
 立体作品では、動きのある人物を粘土で表現し、走っている人やテニス、野球をしている人の作品が並び、今にも動き出しそうだ。
 中学生の展示コーナーでは、学習の成果が現れ、それぞれが真剣にテーマに取り組む姿勢が作品から伝わってくる。各校で取り組んだフォトフレームやお盆・屏風・キャンドルなどの立体作品が、来場者の目を楽しませていた。和菓子の作品もあり、実物そっくりで、美味しそうに見える。

 会場当番の教諭は、「毎年開催し、質が上がってきていると感じた。教師側も勉強し指導力も上達している。作品としても上手なものが増え、見応えがある。出展数が決まっているので、こちらに展示していない良い作品も多い」と話した。
 中学生を持つ母親は、「授業の中でこれだけの作品を作るのはすごい、見応えがある。我が子の作品が展示されていて嬉しく思っている。姉の頃とはまた違った作品に取り組んでいる」と話した。
 なお、市内の9つの中学校が出展する「15回アートフェスタ」を、2月5日(水)から9日(日)まで同会場で開催。時間は10:00から17:00まで。
 2013年度小樽市小・中学校図工美術展 1月29日(水)〜2月2日(日)10:00〜17:00
 市立小樽美術館(色内1-9-5)1階市民ギャラリー