7段飾りをバックにすまし顔! 博物館のひなまつり


museumbina1.jpg 小樽市総合博物館(色内2)運河館では、3月3日の雛祭りにちなみ、2日(日)10:30から、一足先に「はくぶつかんのひなまつり」が開かれ、和服の着付けやお茶会を行い、大勢の家族連れが詰めかけた。市民にも定着し、毎年約300人が来場し賑わっている。
 復元された明治商家の展示スペースに、昭和40年代の7段飾りや明治末期の御殿飾りを展示。同館ボランティアが希望者に和服の着付けを無料で行い、ひな壇をバックに写真撮影できる。このコーナーでは、約2時間待ちになるほどの人気となり、スタッフやボランティアは対応に追われていた。
 子ども達は、赤や黄色の華やかな着物を着せてもらい、羽やリボンの髪飾りをつけ、すまし顔でひな壇の前に立ったり座ったりポーズを決め、父親や母親は我が子の愛くるしい姿をカメラに収めていた。同時に、表千家によるお茶会が開かれ、淹れたてのお茶と菓子を味わった。
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 同館では、「北の雅 おたる雛めぐり」に参加中で、同館所蔵の江戸時代の古今雛や出征雛、江戸後期の豆雛や昭和中頃までの雛飾りを展示している。また、開催中の企画展で、小樽の旧家「岡﨑家の豆雛」を初披露しており、来場者は、雛飾りを写真に収めるなど、それぞれに鑑賞し楽しんでいた。
 11:00には、札幌から32名の団体が同雛めぐりを目的にバスで到着し、1時間ほど会場内を見学し楽しんでいた。
 同館山本侑奈指導員は、「日本の伝統行事を体験してもらおうと、お茶会と着付けを開催している。江戸時代から昭和中頃までの寄贈の雛飾りや同館所蔵の雛飾りを展示し、楽しんでもらいたい」と話した。
museumbina3.jpg 市内の小学1年生と年少の女の子を持つ家族は、「毎年恒例で参加している。7段飾りの前で着物を来て写真を撮影することはなかなかできないので、こちらで着付けをしてもらい、大変ありがたい。子ども達も喜んでいる」と話し、撮影後の子ども達は、「緊張した!」と話した。
 同館の雛飾りは3月10日(月)まで展示し、企画展「岡﨑家の豆雛」は、4月4日(金)まで展示する。なお、3月9日(日)は、ギャラリートーク「ひな祭りとお人形」と題して、石川副館長が、岡崎家寄贈の雛人形を中心に話す予定。
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