大きなタコやカニにタッチ! 体験ゾーンで歓声


0321otaru-aqua.jpg おたる水族館(祝津3・伊勢伸哉館長)では、3月21日(金)春分の日、同館正面玄関前で、9:00からオープニングセレモニー行い、着ぐるみのペンタもかけつけ、打ち上げ花火の合図でくす玉割りを子ども達と一緒に行い、通常営業の開始を祝った。あいにくの雪が降る寒い日となったが、札幌や近郊から子ども連れの家族が訪れていた。
 同館2階の休憩室をリニューアルして、新コーナーの生き物に触れて楽しむ「さわってEzone(エーゾーン)」が完成した。ここでは7つの水槽を設け、北海道らしさの「冷たい、でかい、うまい」をテーマに、生き物に直接触れて学ぶ展示を始めた。
 日本一冷たい水槽(2014年3月社団法人日動水協加盟園館内調査による)は、5℃以下(最低水温3℃)に設定し、本日の水温は3.5℃。10:00から担当職員の解説が始まり公開した。深海生物のニチリンヒトデやテズルモズルなどグロテスクで馴染みのない生き物を、来場者は興味深く見つめ勇気を振り絞り触っていた。
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 また、小樽の海で漁師が採取した15kgもあるミズダコは迫力がある。ケースの蓋を開け、動くタコの触手(腕)に触れ、吸盤のすごい吸い付きを体験した。うまい生き物水槽の毛ガニやタラバガニにも触れた来場者は、貴重な体験に興味を示していた。
 地元小樽の生き物として、ウニやヒトデ・ナマコの水槽では、子ども達は、恐る恐る手を水中に入れ、ナマコを手に乗せ、「可愛い」と歓声を上げていた。同伴の大人も一緒に生き物に触れ、春分の日の休日を楽しんでいた。
 タッチコーナーの最後の水槽には、触る事ができない危険生物のオニダルマオコゼ、ガンガゼを展示。
0321otaru-aqua3.jpg 7つの水槽の内、地元小樽の生き物とドクターフィッシュのガラルファの水槽は、常時触ることができるが、「でかい、冷たい、うまい」水槽は、担当職員による解説があり、1日4回30分間の公開としている。
 また、同コーナーには、2台の顕微鏡を設置し、肉眼で見られないミクロの世界を見ることもできる。今回は、餌に使われている動物性プランクトンの「アルテミア」を顕微鏡で見ることができた。今後、ウニのトゲなどを予定している。
 3月19日付けで館長に就任した伊勢氏は、「同館40周年を迎える節目となり、改めて身近な水に係る生き物の住んでいる環境を知ってもらいたいと、新エリア(タッチコーナー)を開設した。館内にある水槽の中で、小樽の海の水温に近い冷たい状態を一番のコンセプトとし、5℃以下とした。前浜では、一番冷たい時で1℃台になり、こんなに冷たくても逞しく生きる身近な動物がいることを触って感じてもらいたい。0321otaru-aqua2.jpg年を通じて、触ることができるよう館内に設置した。深海生物を新たに採取した場合には、水槽で触ることができる。季節によって水槽の中を変更する可能性もあり、何度でも楽しめるエリアとなり、多くの方に楽しんでもらいたい」と話した。
 札幌在住の小学1年の新岡仁君は、「タコ、カニ、ホタテ、ウニに触り面白かった。タコは、離そうと思ったら、逆にくっついてきた」と楽しそうに話し、父親は「初めての体験で、普段なかなかできない。子ども達が楽しめて良かった」と話した。
 おたる水族館HP
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