歯科医療現場へ新たな一歩 専門学校卒業式

 小樽歯科衛生士専門学校(稲穂2・角谷淳学校長)第45期生の卒業証書授与式が、3月8日(土)13:00から、グランドパーク小樽(築港11)で開かれ、31名の歯科衛生士の卵が、医療現場へ歩み始める。
 同専門学校は1967年に開校し、約1,500名の卒業生を全道各地に送り出した。小樽市内に勤務の歯科衛生士のほとんどが本校出身で、地域医療に貢献している。
 袴や振袖などで華やかに着飾った卒業生は、3年間の厳しいカリキュラムを習得し、地域医療に活躍できる有能な歯科衛生士になるため努力の日々を過ごし、今日の卒業の日を迎え、それぞれに喜びをかみしめていた。
dentalgraduation1.jpg 40人の在校生と、父兄・学校関係者等が見守る中、角谷学校長から卒業証書が手渡された。引き続き、優秀な成績を収めた学生に表彰状が授与された。
 角谷学校長は、「45期生の皆さん全員が、歯科医院、歯科診療所に勤務すると聞いているが、これまでの学生生活とは異なり、職場では社会人として医療に係る歯科衛生士としての自覚が求められる。人を思いやることを大切にしてもらいたい。3年間、本校で学んだことは、歯科衛生士の基本である。基本を生かして柔軟性を持ち対応してもらいたい。夢と希望を持って、地域医療の発展に寄与すべく、ますますの活躍を祈念する」とエールを贈った。
 卒業生を代表して水木今日子さんは、「これまでの学校生活を振り返ると一言では言い表せないほどのさまざまな経験をすることができた。入学当初、専門科目の難しさや課題の多さにくじけそうになり、臨床実習では、学校では感じられない緊張感、自分自身の弱い部分、苦手な部分と向き合い、自分の無力さや未熟さに気付かされ、悩んだことがあった。
 しかし、同じ目標を持つ仲間達と助け合い、私達のために熱心に指導してくれた専任教員をはじめ、小樽市歯科医師会の先生方、各方面の先生、家族に支えられ、今日、無事に卒業を迎えることができた。この3年間で得たものは、専門的な知識や技術だけではない。多くの人と接し、医療人としての心構えや感謝と尊敬の念がもっとも大切であることを学んた。仲間との絆を明日への力へ変えて、私達は新たな一歩を踏み出す。自分の選んだ路を責任を持って歩んでいこうと思う」と、これからの抱負を交え答辞を述べた。
 出席者全員で校歌を歌い、閉式となった。歯科衛生士の基礎を学んだ卒業生31名は、3月中旬から、順次、市内外の歯科医療現場へ、それぞれに新たな一歩を踏み出す。
 小樽歯科衛生士専門学校HP