「いのちのまつり 地球が教室」 映画と講演会


 世代を超えて命の大切さを伝える活動を行う「地球が教室北海道小樽支部」では、3月9日(日)13:30、小樽市いなきたコミュニティセンター(稲穂)5階集会室で、「いのちのまつり 地球が教室」を開催した。ドキュメンタリー映画の上映と講演会が行われ、63名が参加し、改めて命の大切さを知る機会となった。
inochinomatsuri1.jpg 「地球が教室北海道(小仲亜美代表)」とは、夢と希望をもった子どもたちを地域ぐるみで後押しする活動を通じて、自分や周り・地域も地球も輝く活動を目的とし、平成24年4月に活動を開始した。現在、旭川・札幌・千歳・小樽に支部を持つ。同会の顧問でもある陶彩画家・草場一壽氏の著書「いのちのまつり」シリーズ絵本の読み語り活動や同氏制作のドキュメンタリー映画の上映会を開催している。
 「いのちのまつり」シリーズは、小学校の道徳の授業に採用され、平成27年度から全国の小学校の生活科の教科書に採用が決定している。
 今回主催の「地球が教室北海道小樽支部(北橋尚枝代表)」では、今年度の小樽市ふるさとまちづくり協働事業の助成を受け、絵本の読み語りを行い、市民へ命の大切さを伝える活動を行っている。今回もその活動の一環で、活動を支援する塩谷隆治氏(41)の講演会を組み合わせて開催した。
 塩谷氏は千歳市在住。笑華尊塾代表。公立高校の保健体育教師として15年勤務し、退職後、同塾を立ち上げた。絵本セラピストでもあり、しあわせの連鎖を日本、世界に広めることを使命として奮闘中。元氣アップをテーマに講演会を開催し、笑いをそそる談話に人気がある。
inochinomatsuri2.jpg 講演会に先立ち、命をテーマにしたドキュメンタリー映画が上映された。授業形式で教師や教授、アーティスト、ライアー(竪琴)奏者などの6名が登場し、命を感じとり、生きることや命の繋がりについてそれぞれが語り、改めて命の大切さを感じる映画。
 その中で、女性教師は、児童の父親が亡くなり、命をくれた先祖についてみんなで考え、命の繋がりを感じ、同時に愛おしさも繋がっていくと語っている。また、1枚のハンカチに夢を書き込み、富士山の頂上3キロの噴火口を夢ハンカチで繋げる運動の話では、自分に素直になり生きることで、命は輝き始めること。祈りや思いやりの大切さ、子育てのアドバイスなどが次々と語られ、物事の見方を「命」に置き換えることを伝えている。
 元氣がテーマの講演会では、気さくな話し方で聴衆の笑いのツボを捉えた1時間となった。大人の元氣アップについて、心と体を良い状態にする5つの秘訣を紹介した。
 その中で、良い所を上手に信じ、自分が楽になる捉え方をする、良いとこ取りをすること。寝る前には、楽しいことを考え、上手に解釈してプラスに取り込み、「脳を躾けるあいうえお」を紹介。脳に一番のダメージは、「疲れた」の言葉で、「充実している」と言うだけで気分が随分変わることを、体験談を交えて説明した。
 市内50代の女性は、「知人の紹介で参加した。物凄く深い映画だった。講演会は、元気になる講演だった。講師は魅力的な人で、また聞きたくなった」と感想を話した。
 北橋代表は、「映画と講演会一緒の開催は初めてで、席もいっぱいになり、子どもから大人まで、教育に携わる方々も参加し良かった。教育の現場でも気づいてもらいたい」と話した。
 地球が教室 北海道HP