春支度!水族館でアザラシ引越し

 昨日未明からの降雪で、小樽市内の積雪は146cmとなり、真冬並の積雪となった。3月中旬になり、春を待ち遠しく思う中、小樽水族館(祝津3)では、3月21日(金)からの通常営業へ向けて着々と準備を進めている。そのひとつ、アザラシの引越しが、3月10日(月 )14:00から行われた。
0310aqua1.jpg 昨年10月8日(火)に引越した越冬プールのアザラシや、11月に引越したアザラシ約30頭を、海獣公園展示用プール移動させた。
 前日に、冬期間閉鎖中の海獣公園プールを囲む通路の除雪を行い、越冬プールの水を抜くなどの準備をし、当日は、同館担当スタッフ8名が対応した。
 越冬プールのアザラシには、日中の日差しが心地良く、寒さに強いアザラシ達は、昼寝をしたり寛いでいる様子だった。
0310aqua2.jpg 市内の業者に依頼し、5トントラックが予定時間を遅れて到着。引越し専用の檻を積み込み、越冬プールへ移動し作業を開始した。
 檻をクレーンで同プールに降ろし、スタッフが柵や網で、檻の中へアザラシ達を誘導した。自分から檻へ入るアザラシや、反対方向へ行こうとするアザラシなどさまざま。
 慣れている担当スタッフは、手際良く檻に誘導した。その檻をクレーンで釣り上げ、トラックの荷台に積み込み移動。
 展示用プール前に、檻が下ろされ、除雪された通路を、アザラシ達は、腹ばいで進みプールに滑り降りて、無事終了。
0310aqua3.jpg 昨年は出産はなかったが、今年は2年ぶりにゴマフアザラシ3頭が妊娠中で、3月下旬か4月に出産を予定している。そのため、3頭は出産用プールに移動した。ここでは、檻をプール内に降ろし、負担が掛からないように歩く距離を短くした。
 高齢者のアザラシも、ケアプールへ引越させ、約2時間ほどで引越し作業は終了した。引越しが済んだアザラシ達は、ゆうゆうと泳ぎ回り、馴染み深いプールでくつろいだ表情を見せていた。
 現在、同館は準備期間のため休館中で、3月21日(金)から通常営業を予定。新しい企画などを盛り込み、大勢の来場者を期待している。
 小樽水族館HP
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