小樽にあったらいいな! 樽工生が建物を設計


6thcompetition.jpg 一般社団法人北海道建築士事務所協会小樽支部(野々瀬雅昭支部長)では、小樽工業高校生による第6回「小樽に建てたい建物」設計コンペ作品を募集し、応募作品33点のすべてを、市役所(花園2)別館渡り廊下に展示している。
 北海道建築士会小樽支部の共催を受け、建築設計界を担う若い建築家を育てたい思いから、2009年の40周年記念事業として行ったのをきっかけに現在まで続いている。一昨年までは、同協会総会で発表していたが、多くの市民に素晴らしい作品を見てもらいたいと、小樽市と相談の上、現在の場所(市役所別館渡り廊下)で、3月10日(月)から17日(月)までの8日間展示している。
 同校3年生を対象に、”小樽に建てたい建物”をテーマに、高校生の自由な発想で設計。設計条件は、建設場所を小樽市内とし、延べ面積1,000㎡以上、構造は鉄筋コンクリート、A1版1枚に、配置図1/500・平面図1/200・立体図1/200・断面図1/200を掲載し、設計要旨を400字以内にまとめる。
 応募総数は33点で、野々瀬支部長をはじめとする6名の選考委員が審査し、2月17日(月)に、最優秀賞1点・優秀賞2点・佳作2点・努力賞4点を発表した。21日(金)に同校校長室にて、入賞者の表彰を行った。

 今年度は、最優秀賞に星野舞さんの作品「樽工再建大作戦!!!」が選ばれた。この作品は、商業高校と普通科高校と樽工を統合した学校を設計し、専門的な教室を1つの棟にまとめ、移動スペースを工夫。建設予定地をロジェ富岡付近にしている。
 野々瀬支部長は、「自分の学校に目をつけ面白い発想。図面も上手で、使いやすさ、面白さなどがまとまっていた。審査員の評価も高かった。全体的に、年々レベルアップしている。在校生への参考にもなる」と話した。
 また、優秀賞の吉田希君の作品「Cupo la de mare~海のドーム~」では、第3埠頭に、地元の人や観光客が楽しめるアミューズメント施設を設計し、1階は、高齢者が楽しむゲートボール場や温泉、2階は子ども達が楽しめるスポーツ場やキッズルーム、アミューズメントフロアを設計した。
 他には、高齢者を悩ますJR南小樽駅の不便を改善し、エレベーターなどを設置、高齢者に対応したバリアフリーを考えた作品や、港町小樽の利点を活用した港付近の整備など、次代を担う子ども達として、小樽に必要な建物の設計が多かった。
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