寿司職人が語る"お寿司の話" 観光協会講演会

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 小樽観光協会が主催する観光資源についての勉強会が、3月17日(月)15:15から、おたる政寿司本店(花園1)で開かれ、興味を持つ市民や観光業関係者など40人が参加した。
 同協会は、小樽に訪れる観光客へのおもてなしの向上を目的として、観光資源についての勉強会を開催してきた。今回最終回となり、小樽の重要な観光資源のひとつである”食”を切り口に、おたる政寿司中村圭助常務取締役を講師に迎え、寿司について知識を深める勉強会を開催した。
 小樽の寿司の歴史や旬のネタ、観光情報発信やおもてなしなど、政寿司の取組みについて、1時間ほどの講演を行った。
sushikouza.jpg 中村氏は、同店・中村全博代表取締役の次男。東京で修行し、8年前に小樽へ戻り、現在は、同店の3代目となる。
 はじめに、76年目となる同店の歴史を交えて、小樽の寿司の歴史を語った。その中で、小樽は寿司の町として認知されているが、昔は、ニシンの町として栄えていた。全博氏が昭和62年7月に魚に感謝をする魚供養を、近隣寿司店5店舗で行ったのをきっかけに、同年に「おたる寿司屋通り」を発足し、小樽の寿司屋を全国的に広めた。当時市内には30店舗だった寿司店が、現在は130店舗と発展した。
 また、知っているようで知らない寿司の食べ方やネタの旬や四季について、うんちくを交えて語った。
 中でも毛ガニの旬は、冬と思われがちだが、4月が旬との話に、参加者からどよめきが起った。サクラマス漁が始まり、川ではヤマメと呼ばれるなど、魚の生態や産地、名前の由来、漁についても語った。
 小樽では、ウニは5月中旬から穫れ、昨年は雪どけ水が多く、海へ流れ海水を濁らせ、ウニ漁に支障をきたしたが、旬は6月から7月で、昨年は高値となった。
 日本のヒラメとカレイの見分け方についても、「”左ヒラメに右カレイ”と言われ、左に頭はヒラメで、右に頭はカレイ」と、図解で分かりやすく説明。シャコや八角、アンコウ、鮭児(けいじ)などについても触れた。
 後半は、「美味しくて質の良いものをできるだけ安く多くの人に食べてもらいたい」との先代の言葉を実現させた「正之助の日」を、月に1度設け、寿司1貫150円で提供するという政寿司の取組みを紹介。
 また、ワインや酒とコラボしたり、寿司食べ歩きを7月の魚供養に合わせ開催している。観光客がより楽しめる手伝いをしようと、リアルな情報をface bookで発信。
 中村氏は「経済の語源の”経世済民”は、世の中を良くして人々を幸せにする意味で、経済にはすごい力があると感じている。経済の力でみんなを喜ばせ、自分にしか持っていないものを、他人のために使うことが大事」と締くくった。
 市内在住の20代の女性は、「よくお客さんから聞かれることが多い内容で、とてもためになった。旬の魚も勉強になり、これからは会話が弾むと思う。ここで聞いた話を、他のスタッフにも伝えたい」と話した。
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