野菜販売の収益金で 小学校2校へ図書寄贈


hyakusyoclub1.jpg 都通り商店街無農薬野菜即売会実行委員会(石山和則実行委員長)は、小樽市立稲穂小学校と同花園小学校へ、学校が希望する図書を寄贈した。
 その贈呈式が、4月23日(水)14:00から、教育委員会庁舎(花園5)2階教育長室で開かれ、石山実行委員長、しりべしなんでも百姓くらぶ・滝下純一郎代表、同・村上順一事務局長、ミリケン恵子さんが出席した。
 上林猛教育長は、「本当にありがたい。子どもの読書離れが進んでいるが、読書は想像を膨らませる。活字を読む習慣をつけ、読解力をつけることが大切」と感謝した。
 同実行委員会の本の寄贈は、社会貢献を目的に今年で6回目となる。2009(平成21)年度から2012(平成24)年度までは、農業や自然エネルギー・食に関する本を、図書館司書が選定することを同委員会が希望し、市立小樽図書館に累計387冊(80万円相当)を寄贈してきた。
 今年度は、小中学校の図書購入予算が少ないと聞き、都通り商店街に近い稲穂小と花園小に寄贈した。希望する本を聞いたところ、稲穂小では、総合百科事典ポプラディア全12巻を、花園小では、国語辞典21冊、あさのあつこセレクション全10巻、徳間アニメ絵本全19巻を寄贈した。
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 同寄贈資金は、都通り商店街で、新規就農者等が40件ほど集まるしりべしなんでも百姓くらぶが、5月から11月までの毎週土曜日に、産地直送の無農薬野菜の販売によるもの。出店者が売上の一部500円以上を寄附して積立て、年間20万円前後を集め、本の購入資金に充てている。
 同即売会は、生産者自らが店頭に立って、無農薬野菜や卵、手作りのシフォンケーキ、はちみつや山菜などを対面販売している。野菜の調理方法なども教わることができ、若い母親から高齢者まで、楽しみにしている市民が多い。11:00の開店から2時間ほどで完売してしまうほどの人気の即売所。
 滝下代表は、「子ども達への影響を考え、無農薬野菜に努めている。子どもの頃、図書委員を経験し、本を読むことは大事だと実感している。子ども達にたくさん本を利用してもらいたい。今後、他の小中学校へも寄贈を続けていきたい」と話した。
 小樽・余市・赤井川・積丹からの新規就農者でつくるしりべしなんでも百姓クラブメンバーの「無農薬野菜土曜市場」は、今年度は、5月3日(土)11:00から、都通り商店街で開始。今後、11月までの毎週土曜日に開催の予定。
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