春の風物詩! 勝納川を舞う鯉のぼりや大漁旗

 雪解け水が轟々と流れる勝納川に、今年も鯉のぼりと大漁旗がお目見得した。毎年、4月の第2日曜日に設置し、5月5日の子どもの日を過ぎた11日まで楽しむことができる。
0413koinobori1.jpg 13日(日)9:00から、市内の若松2丁目会(伊藤政一会長)の会員20名が総動員で、市内新富町の南樽市場に沿って流れる勝納川の眞砂橋を挟んだ約400mにも及ぶ区間に、全国各地から寄贈された鯉のぼり240匹と大漁旗60枚の計300を、ロープに吊るして設置した。
 最初は、10匹ほどの鯉のぼりで始められたが、今年で12年目となり、小樽の春の風物詩となっている。
 昨年から加わったひと際目につく色鮮やかな大漁旗は、町内会メンバーの日下幸一さんが営む理髪店で、鯉のぼりの話を聞いた常連客が、礼文島の船泊漁港の漁師さんから寄贈されたもので、一層、賑やかさが増し、見応えがある。
0413koinobori2.jpg 作業開始3時間で、国道5号線から眞砂橋までの設置が完了し、午後からは橋を超えた場所での設置が進められた。
 先週の日曜日には、川の散策路の雪割りを行い今日に備えた。設置後は、町内会のメンバーが、1日2度巡回を欠かさず行っている。春の日差しを浴びて、勢い良く泳ぐ姿に、通りがかった市民らは立ち止まって眺めていた。
 伊藤会長は、「最初は10匹から始め、皆さんからの寄贈の鯉のぼりで300枚にも大きくなった。町内会のメンバーも高齢となり、設置も大変な作業となるが頑張っている。多くの方に見ていただきたい」と話した。
 川面の春の風を受けて、勢い良く一斉に棚引く姿は圧巻だ。来月中旬まで、南樽市場の買い物客や道内からの見物客の目を楽しませることとなる。
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