赤白縞模様の日和山灯台 一般公開

 小樽市高島岬にそびえ立つ日和山灯台の一般公開が、5月17日(土)・18日(日)10:00から15:00まで、「おたる祝津にしん群来祭り」に合わせて今年も開かれた。主催は小樽海上保安部。
hiyoriyamatoudai1.jpg 普段未公開の灯台施設内へ入ることができるとあって、毎年多くの見学者が訪れ、昨年は好天に恵まれ、2日間で約800人以上が訪れるほどの人気があるイベントとなっている。
 北海道には約380基の灯台があり、一番古いのは納沙布岬灯台。日和山灯台は、1883(明治16)年10月15日に初点灯し、道内では2番目に古く、昨年130年目を迎えている。1968(昭和43)年10月に、吹雪の日でも目立つように赤と白の縞模様に塗り替えられた。一般公開は、同祭りの開催日と11月1日の灯台記念日に合わせ、毎年公開している。
hiyoriyamatoudai3.jpg 普段は無人だが公開に合わせ、同海上保安部6名の職員が、施設内で見学者の質問や機器の説明など、対応に追われていた。
 1階は、灯台についての資料や写真、灯器などの機器を展示し、子どもから大人用の制服の試着コーナーがあり、思い出に制服姿を写真に収めるファンの姿が見られた。
hiyoriyamatoudai2.jpg 螺旋階段を上ると、霧や雪で視程が悪い時に音波標識として、霧笛を鳴らし、平成22年3月に廃止した霧信号所がある。さらに階段を上ると最上階の灯室に到着。8、9人が入ることができる。使用の灯器は、「LB-M30型灯器」で、レンズの中心に置かれた電球の光を集めて遠くの海上まで光を届ける仕組みになっている。
 光の強さは13万カンデラで、19海里(約35km)まで光が届く。電球の種類は、メタルハライド電球70W。光の周期は、8秒に1回閃光し、位置を知らせている。夜間に点灯し、昼間に消灯する自動点灯式。海面から灯台のレンズまで50mあり、天気が良ければここから20km先に見える水平線まで照らすことができるという。
 ぞくぞくと見学者が訪れ、施設内の階段では、灯室を見学する人の列ができ、順番を待っていた。見学者の男性は「普段見られないので、貴重な体験をしました」と話した。
 小樽海上保安部 日和山灯台一般公開のお知らせ
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