ツツジの彩りと桜吹雪! 手宮緑化植物園

 手宮緑化植物園(手宮3)では、紅紫や赤、黄色のツツジが彩り、桜の名所の園内の桜が風に吹かれ、桜吹雪となり、訪れた人々の目を楽しませている。
 初春のコブシに始まり、移りゆく季節とともに、様々の花を楽しませている同園では、5月26日(月)には、ツツジが満開となり見頃を迎えている。
 小樽港を一望できる丘にある同園は、小樽市重要眺望地点に選ばれている。そこから眺めると、緑の葉の中に白い花をつけたドウダンツツジが見え、その向こうに真っ赤なエゾヤマツツジが敷き詰められたように咲き、さらに遠くを眺めると海の景色が広がっている。

 ツツジの群生に近づくと、燃えるような真っ赤なツツジの花々に埋もれてしまうほど。中には、エゾムラサキツツジやボタンツツジと言われる紅紫色のヨドガワツツジや、英国で改良された耐寒性のある園芸品種の黄色の花のエクスバリーアザレア(ツツジ科)、ジングウツツジなどが咲き乱れ、まだ蕾のキレンゲツツジはこれから楽しめる。

 薄ピンク色で大きな花をつけるクロフネツツジは、木を取り囲むように地面に花を散らしていた。色とりどりのツツジの共演を、訪れた人々は「素晴らしい」と感動していた。
 桜の名所で知られる園内の桜は、16種類60本が植えられ、4月30日(水)には、エゾヤマザクラの蕾が膨らみ、28日(月)頃から、日当たりの良い場所から徐々に開花が始まり、5月5日(土)前後に見頃となり、今年も大勢の花見客を楽しませた。

 遅咲きのヤエザクラが、風に吹かれ木々が大きく揺れ、花びらが一面に舞い降り、まさに花吹雪となっている。地面や草の上に、ピンク色の花びらが雪のように積もり、満開もさることながら、散りゆく桜の姿を、腰を下ろしてじっくり楽しむ人の姿もあった。
 園内入口付近には、室町時代から知られる里桜群の園芸品種で、「フゲンゾウ」と言うバラ科でサクラ属の一種が、30〜35枚もの花弁を持つ大輪の花を咲かせ、まだまだ、桜を楽しむことができる。
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