JICAボランティア 市長表敬訪問


 小樽在住の佐賀直子さん(40)は、平成26年度派遣日系社会青年ボランティアとして、ブラジルへ派遣されることとなり、、出発に先立ち、6月23日(月)10:30から、小樽市役所(花園2)市長室で表敬訪問を行った。
 出張中の市長に代わり、貞村英之副市長が対応。「体には充分気をつけて、頑張ってください」と激励した。
0623jica.jpg 佐賀さんは、子どもの頃から同ボランティアになる夢を持ち続け、3度目の応募で、首都ブラジリアから南西1,400km離れた、南マットグロッソ州カンポグランデ市(ブラジル)のカンポグランデ日伯文化体育協会四恩校に、日系日本語学校教師として、2014(平成26)年7月から2016(平成28)年7月までの2年間、任務することとなった。出発は7月14日(月)。
 佐賀さんは、小樽出身の小樽育ち。小樽女子短期大学を卒業後、様々な職業を体験し、FMおたるで番組制作に携わる。その後、日本語教師養成講座で学び、2009年4月から1年間、フィリピンの日本語学校で日本語と日本の文化を指導する職業に就く。帰国後、同ボランティアの夢の実現に向けて取り組み、3度目の挑戦で夢を実現させた。
 決定後、4月から6月まで厳しい訓練を行ない、現地で使うポルトガル語などについて学んだ。
 中南米では、日本からの移民が多く、全国から23万人が移り住んでいる。佐賀さんの活動内容は、戦時中で文字を学ぶ機会がなかった日系1~2世の人に読み書きを指導し、日系3~4世以降の若い世代へは、日本語や書道・日本舞踊・折り紙などの日本文化を伝える活動が中心となる。
 佐賀さんは、「日本の心を大切に、日系の若い世代が、先代達の思いや日本の良さに気づいてもらい、日本の文化を知り、新しい扉を開くきっかけを作りたい。日頃、思いやりの気持ちを大切にし、日本の道徳の中で、”ありがとう、ごめんなさい、お陰様”が言える良い国だということを伝えたいと思う」と決意を述べた。
 これまで、北海道からのJICAボランティアは、青年(20〜39歳)で78ヵ国1,700人が、シニア(40〜69歳)では、55ヵ国500人が派遣されている。ブラジルへは60人が派遣され、そのうち、青年が40人で7割が女性隊員となる。自分の経験や知識を発展途上国の発展のために活かしている。
 JICA北海道(札幌)
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