『小樽の未来像 10プランを提案』 潮見台中


 小樽市立潮見台中学校(潮見台1・平井秀昭校長)では、6月10日(火)、同校体育館で、総合的な学習発表会が開かれた。
 13:30から15:00まで、「夢を創る15歳の提案~私たちが考える小樽の未来像~」と題して、同校3年生58名が10班に分かれ、宮城県仙台市を自主研修したことに、15歳ならではの視点から、小樽の将来像を提案。プレゼンテーションを行った。
miraizo2.jpg ゲストとして、市役所産業港湾部観光振興室・中野弘章室長とトンボハイヤー株式会社・坂田理代表取締役を迎え、生徒の提案を聞き、専門的観点から講評を述べた。
 今回の発表に至るまでに、1年生では地元小樽の生活を豊かにするために、小樽ではどんなコミュニティがどんな活動をしているか、様々な活動を取材した。2年生は、将来の進路選択へ向けて、職業体験や働く人へ取材し、必要な資格などを学んだ。3年生は、今まで学んだことを基に、見学旅行(5月27日〜29日の2泊3日間)で、宮城県仙台市のまちづくり活動などを取材し、比較検証し、そこから目指す小樽の将来像を提案する課題に取り組んだ。
 事前に取り組むテーマを決め、仙台市での取材先にアポイントメントをとり、4時間半の中で、1〜2ヶ所訪問した。小樽市と仙台市の違いを切り口に、具体的な違いを調べ、良いところを小樽に持ち帰り、どう活かせるかを提案する班や、もともとある建物を生かしもっと観光客を増やそうと考える班、仙台市のまちづくりを学び、小樽で活かそうとする班など、15歳ならではの視点で捉えた未来像を具体的にまとめ提案した。
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 その中で、”小樽で活かせる情報を仙台から持ち出そう”をテーマに、仙台市には、大切な人を亡くした時のいろいろな気持ち(グリーフ)を抱えた子ども達をサポートする「子どもグリーフサポートステーション」があり、小樽では高齢化が進み、その対応をする施設は増えるが、子どもが抱える心の病をサポートするところはなく、そのような団体を小樽でも作りたいと考え訪問した。
 小樽でも、まずはグリーフについて知ってもらい、周知することが大切だと考え、周知方法を提案した。同班メンバーの男子生徒は、「ひとりで悩まないで、みんなで考え共有し、心が楽になればよいと思う」と話し、同班・鈴木彩蓮リーダーは、「グリーフの重さを感じた。是非、提案を活かしてもらいたい」と話した。
 発表を聞いていた保護者のひとりは、「身近な問題を良く捉え、仙台市へ行き、原因を把握し、どう取り組んだら良いか、子どもの目線から大人へ提案し、どれもすごいと思った」と感心していた。