医師一挙に5名増加! 済生会小樽病院

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 2013年8月に、手宮地区から築港地区に新築移転した北海道済生会小樽病院 (築港10・近藤真章病院長)が、医師不足の中、新病院効果からか、医師を一挙に5名も増やし、その診療体制の充実に注目が集まっている。
saiseikaiH1.jpg 同院は、これまで22名の常勤医だったが、4月から、整形外科2名・神経内科2名・消化器内科1名の計5名が増え、27名の常勤医体制となった。医師不足が叫ばれ、医師確保に追われる病院が多い中で、一挙に5名も増えることは、まれな事例でもある。
 中でも、整形外科の充実ぶりは、他病院とは一線を画しており、小樽・後志ではダントツのトップの位置を占め、札幌の専門病院にも勝るとも劣らない布陣が敷かれている。
 整形外科に、4月から、札幌医大特任教授として上肢やスポーツ医学で著名な和田卓郎医師(54)が副院長として着任し、さらに1医師も増え、整形外科は7名の常勤医師と3名の非常勤医師の10名体制となり、診療体制も大幅に改善された。
 同科には、手・肘専門外来をはじめ、脊椎腰痛、膝、肩、骨粗鬆症、スポーツ専門外来の6つの専門外来が設けられている。また、リハビリテーション科も併設されており、手術からリハビリまでの一貫した診療体制が整備されている。言わば、総合病院の中に、もうひとつの整形専門病院を抱えている格好となっている。
saiseikai-drwada.jpg 和田副院長は、「小樽は、南小樽に親戚がいたので、何度も遊びにきており、懐かしく親近感がある。小樽後志には、専門整形があまりないので、自分の得意分野の上肢やスポーツ医学で貢献したい。着任して感じたのは、フレンドリーな病院で、皆、仲が良く、人間関係が良い。首にならない限り、しっかりとやらせてもらい、ここで骨を埋めたいとも思っている。これまでも地域医療に携わり、市民講座をやってきたので、予防医学を続けていきたい。高齢化で、骨粗鬆症や膝痛の患者も多いので、当院が貢献出来ると思う。上肢、脊椎、下肢などで、専門性を打ち出していきたい。1~2年かけて手術成績や治療成績も公表していきたい」と抱負を語ってくれた。
 近藤院長は、「今の小樽では、全科を持つことは厳しいことなので、市立小樽病院に協力してもらい、地域医療を確立していきたい。うちは整形に特化していくことになる。大学(札幌医大)の了解を得て、手術ができる医師を2名派遣してもらい、4月に着任した。市内の他病院とは、競合するのではなく、それぞれの得意分野を生かして協力していきたい」と話す。
 医師や患者数の増加は、新病院効果とも言えるものだが、これに伴い、医療収入も年5~6億円増が見込まれ、病院経営の健全化の指針ともなりそうだ。
 和田卓郎先生の送別会
 済生会小樽病院HP