風景画など52点 「一聖会展」


ichiseikai2.jpg 「第52回一聖会展」が、7月2日(水)から6日(日)までの5日間、市立小樽美術館(色内1)多目的ギャラリーで開催中だ。50代から91歳までの会員9名のF0号からF20号サイズの水彩・油彩画52点を展示している。
 昨年は、共通のテーマ「自画像」を展示していたが、今回は、特にテーマを決めず、オタモイや美国などへ出かけた写生会での作品と、それぞれ気に入った新作や未公開作品を出展している。
 写生会で同じ風景を見て描いても、作者の個性により違った作品に仕上がり、それぞれの作風が感じられる作品展となっている。
 同会(藤田勇一会長)は、1964年(昭和39年)に発足し、現在10名の会員。会長の藤田氏が講師となり、夏季は小樽市内や後志管内で写生会。冬季は市民センターでデッサン会を開き、ほぼ毎月絵を学んでいる。会名は、発足当時開催された東京オリンピックの聖火の「聖」と、会員が一つになり仲良くという意味を込め「一」の文字で、「一聖会」と同会長が名づけた。
ichiseikai1.jpg 同会の最高齢者・藤田みつさんは、ひまわりや君子蘭・人形の油彩4点を出展し、生き生きとしたタッチで、作品からはつらつと取り組む様子が伝わってくる。
 二俣榮さんは、写生会でのオタモイや美国海岸・冬晴れの祝津海岸など8点を出展。「藤田先生は、自分の描き方を押し付けることがなく、それぞれの個性を活かしてくれている。発表の場があると励みになる」と話した。
 高橋榮さんは、画歴30年以上のベテランで、以前写生会で出掛けた、はまなすの丘公園(石狩)での灯台を描いた作品と小樽産にこだわり、ホッケやワタリガニ、家庭菜園で採れたピーマンを美味しそうに描いた作品が印象的。写生会へ参加することが少なくなったが、身近なものを題材に作品づくりを楽しんでいる様子だ。
 今後の写生会は、8月は余市のニッカウイスキー、9月富岡教会、10月なえぼ公園を予定し、11月から市民センターでのデッサン会となる。
 第52回一聖会展 7月2日(水)〜6日(日)10:00〜17:00(最終日〜16:30)
 市立小樽美術館(色内1-9-5)多目的ギャラリー 入場無料
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