小樽水彩同好会展 人物・静物・風景画68点


suisaigaten1.jpg 水彩の独特の透明感と色彩を楽しむ「小樽水彩同好会展」が、7月9日(水)から、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーと市民ギャラリー2を会場に始まった。
 34回目となる同作品展は、小樽・札幌・余市の50代から90代までの18名と、講師の三留市子氏の68点を展示している。F6号からF50号までのサイズに、人物・静物・風景がすべて水彩で描かれ、水彩画の持つ独特の色彩や繊細なタッチなど、来場者の目を楽しませている。
 同会は、成人学校で水彩画を学んだ会員が集まったサークルで、道展や市展委員のベテランや絵を趣味とする会員など様々。月4回、市民センターで、講師の三留氏とともに、のんびり楽しみながら水彩画を学んでいる。suisaigaten2.jpg
 創設会員で今回の作品展代表・舎川栄子さんは、「水彩画の魅力である水の滲みやぼかしが好き。透明感のある絵を描きたいと日々思い、作品づくりをしている」と話し、今回の作品展には、自宅の庭に今年咲いた見事な藤棚と藍染とほおずきをF40号の大作に仕上げた。「藤の一番綺麗で良い時を絵に描いた」と話すだけあって、香りが漂いそうな藤の色鮮やかな紫が会場に映え、注目を集めていた。
 その他、伊藤良子さんは、桜やほおずき・牡丹の花の作品を出展。花の表情もさることながら、バックの色も工夫され、花々を引き立たせている。
suisaigaten3.jpg 山登りが好きな原輝さんは、山の作品を出展。絵を始めることにより登山の趣味に加え、山の風景を絵に残す新たな楽しみ方が感じられる。
 冬の北大の銀杏並木に、真っ赤な服を来たアメリカ人の女性をモデルに描いた高村紀子さんは、3年前からこの女性を描いている。今年、アメリカに帰国してしまい、思い出の作品となった。
 年に1度の作品展を目標に、書き溜めた新作がずらりと展示され、来場者は、水彩画の魅力に引き込まれていた。
 第34回小樽水彩同好会展 7月9日(水)〜13日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1-9-5)1階多目的ギャリー・市民ギャラリー2 入場無料