市議会議事堂に響くジャズ! 275人の聴衆を魅了

 普段はお堅い市政の審議を行っている小樽市議会の議事堂から、7月7日(月)12:15、軽快なジャズの響きが流れ出た。
 小樽市議会(横田久俊議長)では、開かれた議会を目指す取り組みの一環として、小樽市役所(花園2)本館3階議事堂で、ピアニストの野瀬栄進氏とリード奏者の奥野義典氏のジャズコンサートを開いた。
 
gijidoconcert1.jpg 議事堂に響く軽快なジャズのメロディーに、市民や昼休みを利用した市職員ら275名が、午後のひとときを過ごした。
 市民にもっと議事堂へ足を運び、議会を知るきっかけにと、2012(平成24)年と2013(平成25)年に、世界的なビオラ奏者である今井信子氏とその指導を受ける受講生が、議事堂を会場に管弦楽の演奏会を行い、好評を得ていた。
 
 3回目となる今回はメンバーを換え、小樽出身でニューヨーク在住のピアニスト野瀬氏と小樽在住のリード奏者の奥野氏のジャズセッションを開いた。
 通常の市議会では、審議を見守る市民は極めて少数で、関心の低さを物語っているが、今回は、ジャズ公演を知った市民やファンが、開演時間が近づくに連れ、続々と議事堂に集まり、議員席は満席となり、パイプ椅子までも足りなくなるほどだった。
 演奏に先立ち、横田議長や中松義治市長が挨拶し、横田議長の挨拶の中で、来場者の8割ほどが初めて議事堂に来た人々だったことが分かった。gijidoconcert2.jpg
 
 奥野氏は「初めて議事堂に入った。天井が高く響きが良い」、野瀬氏は「歴史のある小樽の建物の中で演奏でき、感謝している」と話し、演奏が始まった。
 2人のオリジナル曲を含め「ムーンリバー」や「Nica’s Dream」など全7曲が、重厚な議事堂の空間に広がった。
 野瀬氏が弾くグランドピアノは、廃校となった祝津小学校から、市議会議員や議会事務局職員が7月3日に運び設置したもので、同コンサートの開催を知った市内の調律師がボランティアで協力。コンサート後は、再び市議会議員や議会事務局職員で、18日に桜小学校へ運ぶ予定。
 市内在住の佐藤弘美さんは、「初めて議事堂に入り、建物が素晴らしいと思った。市内ではジャズを聞けるところがあまりないので、今日は元気がもらえた。音楽と議事堂の素晴らしさにダブル感動した」と満足した様子だった。
 小樽グルービーでの『お・く・の・せ』は7/8
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