カワウソと握手! おたる水族館40周年記念イベント

 おたる水族館(祝津3・伊勢伸弥館長)では、7月14日(月)に40回目の開館記念日を迎え、記念イベントを企画。
 7月19日(土)のカワウソとの握手を皮切りに、ピラルク給餌体験やイルカと写真撮影、ドドショーのダイビング台に上る体験会を開き、40週年にちなみ、4つの企画の体験を、限定40名で行った。
 同館は、1958(昭和33)年に北海道博覧会「海の会場」として建設され、翌年、小樽市立水族館として営業。1974(昭和49)年に、現在ある位置に建てられ、今年で40周年を迎えた。
 19日(土)10:45から、本館1階カワウソ水槽前には、家族連れが40名ほど集まり、じゃんけんで参加者5名を決め、子ども達ばかりが勝ち残った。
40aqua1.jpg カワウソは、同館の人気者ということもあり、カワウソのカオル(8歳・メス)とダイ(5歳・オス)は、朝10:00の給餌時間をイベントに合わせ変更した。飼育係が餌を持っておびき寄せると、水槽の穴から可愛らしい手を伸ばした。そこへ参加者が、指を入れてカワウソとの握手を体験。その様子を家族らが写真に収めていた。
 東京から訪れた小島優那ちゃん(5)は、「初めてカワウソに触り冷たかった。握手できて嬉しかった。これからセイウチに会うのが楽しみ」と話した。
 また、記念事業の一環として、伊勢館長の知識と話術を活かした「水族館みどころガイドツアー」を、19日(土)に行い、21日(月・祝)の11:00と13:00にも行われる。
 今年度から館長を務める伊勢氏は、バックヤードツアーを担当するなど、解説はお手の物。同館の見所を詳しく面白く、館長独自の切り口で解説した。
 19日(土)11:00、ウミガメ水槽前には15名が集まり、パノラマ水槽からネズミイルカ、教育水槽を巡り、屋外へ出て、海獣公園、海獣舎、セイウチ、アザラシ、ペンギン、トドのプールまで、1時間ほどツアーに参加した。
40aqua2.jpg 伊勢館長は、順路に沿って解説を行い、移動時も、常に参加者の方を向いて解説が続き、参加者はより一層興味を示した。鮫やエイの区別の仕方や、イルカとクジラの違い、歯鯨と髭クジラの特徴などにも触れた。
 100匹の鮭のうち、何匹が川へ戻るか回帰率を、参加者に尋ね、「97%は食べられ、それが命に繋がっている。命が命を繋いでいる。今の環境を守るために、個人ができることを考え、水・陸・空の環境の悪くなるスピードを遅くすることがテーマ」と語った。
 タコの水槽前では、タコ踊りの由来について説明し、タコの吸盤が脱皮をする時に踊るような姿勢をとると説明した。
 海獣公園へ下る通路では、歩きながら水族館の歴史にも触れた。セイウチ館では、初めてセイウチに会った時のエピソードを話し、「セイウチは、繊細で人間の反応を気にしたり、見ている生き物」と説明し、海獣公園は水族館の宝であるとガイドツアーが続いた。
 参加者は、生き物の生態を知る機会となり、興味深い話に耳を傾けていた。
 ロングランで開催中の40周年記念特別企画「海の王者鮫」展は、4月26日(土)から開催され、ムカシオオホホジロザメの高さ1.9mもある顎の骨のレプリカなどに人気が集まり、11月30日(日)まで開かれている。
 19日(土)10:45 カワウソと握手 定員5名
 19日(土)15:30 ピラルク給餌体験 定員5名
 20日(日)12:00・15:20 イルカと一緒に写真撮影 定員各5名
 21日(月)12:50・14:30 トドショーダイビング台を体験 定員各10名
 21日(月)11:00・13:00 館長の水族館みどころガイドツアー 定員各20名
 おたる水族館HP
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