後志管内4高校合同公演 ナニワの喜劇に拍手喝采


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 後志管内4校演劇部の合同公演が、8月1日(金)と2日(土)の2日間、市民センター(色内2)マリンホールで開かれ、2日目の2日(土)は、260名の観客を笑いの渦に巻き込んだ。大塚食品からボンカレーが寄贈され、1日200個限定で来場者にプレゼントされた。
 合同公演は、2012(平成24)年に、潮陵高校と桜陽高校が参加する「ハーモニー」を、2013(平成25)年では、潮陵高校・桜陽高校・余市紅志高校が「約束の地」を上演した。
 今回3回目となる「ナニワの商人(あきんど)」は、小樽潮陵・小樽桜陽・明峰・余市紅志高校の4校の演劇部とOBの約40名が一丸となって練習に取り組み、その成果を披露した。

 脚本は、桜陽高校演劇部・菊地美千顧問が、苫小牧東高校演劇部顧問時代に書いたもので、2006(平成18)年に同校が上演した作品。
 シェイクスピア作「ヴェニスの商人」をモチーフに、江戸時代の大晦日の堺(大阪)を舞台に繰り広げられる”ナニワの商人(あきんど)”。上演時間は1時間半に及び、ちょっとおかしな関西弁や着物姿の外国人、各所に歌とダンスを交えミージカル風で、進行を務めるツッコミ黒子とボケボケ赤子が笑いを巻き起こした。
 衣装・舞台装置もすべて手作りで、建物や背景の変化にも力を入れている。2日間違う人が演じるWキャストも見所となり、ダンスと歌を織り交ぜ、観衆を魅了した。また、ユニークなジョークが所々に飛びかい、会場から笑い声が沸き起こっていた。
 
 潮見台中学校2年生の酒井海翔君は、「赤子と黒子や恋、ギャグも面白かった。昔の裁判の方法も再現され、面白かった」と満足していた。

 2日目の赤子を演じた桜陽高校3年の桂愛永さんは、「1年生から参加し、3回目の合同公演で、自分達が成長できたと思う。今回で、3年生6人のうち3人が引退するため、最後を成功させようと思った。先生方のバックアップもあり、期待に応えようと頑張った。多少の失敗もあったが、練習した中では、一番良く成果を出せたと思う。今後は、それぞれの高校が別々の活動を行い、高文連に向けて頑張りたい」と話した。
 後志支部演劇部合同公演実行委員代表で、小樽潮陵高校代表の佐々木真樹演劇部顧問は、「ここに来るまで、生徒の気持ちもバラバラで順調にいかなかった。公演の10日前に、このままでは失敗すると思い、感情を出してからは自分たちで動くようになった。合同公演は生徒が主体となるため、自分達でやりたいと思う気持ちが出るまで一時中断する。3回目で一区切りとなった。今後も他校の演劇部とは交流を続けたい」と話した。
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