夏休みの子ども集まれ! 絵本と自然を丸ごと体験


0805tarubook1.jpg 絵本の世界と自然体験がドッキング、「絵本と自然を丸ごと体験」する子ども向けワークショップが、8月5日(火)10:00〜12:00に、長橋なえぼ公園(幸1)で開催された。
 小学生以上の子どもと保護者17名が同公園内森の自然館に集まった。主催する「たるBOOK」(中川めぐみ代表)は、今年3月に設立され、現在12名の会員。平成26年度小樽市ふるさとまちづくり協働事業の助成を行け、小樽市民がいつでもどこでもだれでも本に親しめるように、本との出会いを作り、本好きが集まり、本をツールに新しい町づくりを行うことを目的としている。
 朝からあいにくの雨模様の中、雨具の準備をしてきた参加者達は、同公園内の森の自然館セミナー室に集合し、二杉寿志氏が講師を務めた。
0805tarubook3.jpg 二杉氏は、キャンプデレクターなどの資格を取得し、自然体験やクラフト、ゲームなどの指導の達人で、生き物の話やなえぼ公園をガイドし、雨に対応した内容で行なった。
 中川氏など3名による絵本の読み聞かせを行いながら、絵本に書かれている虫などの生き物について、二杉氏が話をした。生き物を当てるゲームでは、ヒントを次々と上げると、参加者は、想像力を働かせ、元気に答えていた。
 今回読まれた本は、「もじゃらんこ」「ぼくとサンショウウオのへや」「じかきむしのぶん」「どんぐり」など6冊で、「虫のひげ」「でんでんむし」など5冊を紹介した。
 あらかじめ採取していた「ヨモギ」「ススキ」「オオバコ」「くるみ」の葉っぱを、みんなで観察し、それぞれの特徴を説明した。
 雨も小降りとなり、同公園内を散策に出かけ、子ども達は、目を輝かせながら、かたつむりやトンボを見つけた。オオバユリや水芭蕉の葉っぱを見たり、鳥の囀りや雨音を聞きながら散策が続いた。
 その後、二杉氏が川の中に入り、川カジカやヤゴ、貝などを採取すると、子ども達も川の中へ入り、夢中に生き物を探し始め、魚などを見つけては、歓声を上げていた。
0805tarubook2.jpg 再び、森の自然館へ戻り、鳥の巣や育て方、卵が載っている絵本などを紹介し、「ぼくも川になって」の読み聞かせを最後に終了した。
 二杉氏は、「絵本には自然を題材に書かれた本が多くあり、繋がる物語を中心に紹介し、沢山知ってもらおうと開催した。絵本を見て自然との繋がりを感じ、楽しい時間を過ごしてもらいたい。本を読むきっかけとなれば」と話した。
 花園小学校2年の因藤杏樹さんは、「自然の動物や植物が沢山あって楽しかった。エビやミミズ等の川の生き物を取ったり、クイズも楽しかった」と話し、父親は「20年ぶりになえぼ公園へ来て、自然をよく見ることができ、新しい発見があり楽しめた」と話した。
 第1回目を無事終了して中川氏は、「絵本と自然を楽しんでもらえたと思う。雨の中でも楽しめることを感じ、来年もシリーズ化できればと思う。いろいろなことを自然体験講師に教わり、感謝している」と話した。
 なお、たるBOOK主催の「第1回ブックトーク講習会」を、8月10日(日)9:30から、小樽市民センター(色内2)2階2号室で開催。市立小樽図書館・海藤久仁子司書が講師を務め、ブックトークの方法を学ぶ内容。