小樽堺町ゆかた風鈴まつりが、8月9日(土)・10日(日)の2日間の日程で始まり、11:00から21:00まで、堺町通りを歩行者天国にして、暑い夏を涼しげに演出する風鈴1,000個を飾り、浴衣を来た人々が行き交い、まつりを楽しんだ。
同商店街の若手店主や従業員で作る堺町にぎわいづくり協議会(簔谷和臣会長)が主催し、今年で5回目を迎えた。
初日の9日(土)、強い日差しが照りつける中、メルヘン広場では、スイーツ早食い対決(銀の鐘・ルタオ)を2回開催。小学生以下の浴衣でおめかしした子ども達93名が参加した「ゆかたコンテスト」は、14:00から始まり、大勢の観客が会場に詰めかけ、イベントを楽しんだ。
参加した子ども達は、幼児から小学生までの男女で、髪を結って化粧したり、バッグや帽子などの小物にも気を配り、自慢の浴衣で登場した。着物に詳しい武藤呉服店の武藤修氏をはじめ5名が審査員を務め、厳しい目線で審査をしていた。
千歳から参加した硲海斗君(3)は、「浴衣にクワガタ虫がついている」と笑顔で話し、母親は、「夏は浴衣で出かけたいと、子どもと一緒に浴衣を着ている。麦わら帽子がアクセント。子どもは下駄を履くのも好きで、下駄で走り回っている。今日は一緒に楽しみたいと参加した。もっと、日常的に着物が普及してくれたらと思う。子ども達にも、もっと自由に浴衣を着てもらいたい」と話した。
16:00からコンテストの結果を発表し、7位までと審査員特別賞が選ばれた。硲君は7位に入賞し、優勝は、中標津在住の小学4年井上楓さんが選ばれた。楓さんは、「おばあちゃんに着せてもらった。優勝できてとても嬉しい。今日の浴衣は、綺麗な青で古典風。花などがついていなくて大人っぽいところが気に入っている」と喜んでいた。
一方、15:30から本日2回目のスイーツ早食い対決(ルタオ編)が始まり、12人が参加した。6名ずつで予選を行い、ルタオで販売している15cmもある夏の新作オレンジタルト1ホールを食べきる速さを競い、3位までが決勝に進出。予選を勝ち抜いた6名が、決勝でもロールケーキを一斉に頬張った。
優勝者は、小樽在住の佐藤公昭さんで「優勝できると思っていなかったので嬉しい。普段から早く食べる方だが、昨年も出場し、優勝できなかった。今日は家族で会場に来て楽しんでいる」と話した。
会場付近は、大勢の人々が訪れ、イベントを楽しんだり、ベンチに腰を下ろし、くつろぐ姿が見られた。
運ガッパは、半纏を来て祭りバージョンで登場。道行く人々と写真撮影に応じたり、人だかりができ人気者となっていた。
今年度から新企画、全国42の硝子工房が個性溢れる風鈴で競う「第1回全国がらす風鈴コンテストinOtaru」を開催。同商店街内にある観光案内所前の会場に木枠で展示し、来場者の投票を募った。
展示の風鈴の中には、きのこの形や、内部の舌(ぜつ)と呼ばれる部分をイルカや金魚の形に工夫したもの、ビールと枝豆の形だったりと、個性ある作品が多い。来場者は、気に入った風鈴の番号を記入し一票を投じていた。
このコンテストの結果は、8月17日(日)ホームベージにて発表を予定している。
10日(日)は、スイーツ早食い対決(あまとう)や神輿宮入、ゆかたコンテスト一般の部、創作浴衣のファンションショー「YUKATAコレクション」、ビンゴ大会やタヒチアンダンス、ゴスペルなどが行われる。