手作りいかだで勝負! いかだレース大会

 小樽築港ベイエリアで、「第8回いかだレース大会」が、8月17日(日)9:30から、築港臨海公園(旧貯木場)で開かれた。夏らしい晴天が広がる中、参加者たちの熱戦が繰り広げられ、残りの夏を思いきり楽しんだ。
ikadarace1.jpg 同レース大会は、小学4年生以上を対象に3人漕ぎと4人漕ぎに分かれ、午前中にタイヤチューブと板で手作りのいかだを製作し、午後からは、そのいかだを使ったレースを行った。いかだの材料や工具は会場で用意され、手ぶらでの参加も可能となった。
 主催する小樽築港ベイエリア実行委員会(西條文雪会長)は、海を愛する人が集まり、海の楽しさを提供する任意団体。長い期間使われていなかった旧若竹貯木場に、浮き浅橋を設置し、海水浴とは違った海の游びを展開している。
 競技は、3人漕ぎの往復200mと4人漕ぎ往復250mの2種目。企業・家族・友人などの15チーム52人が参加し、午前中は、それぞれの知恵を活かしたいかだ作りに励んだ。
 午後からは、手作りのいかだで競技が行われ、3人漕ぎでは、4艇ずつ2回戦、4人漕ぎには、4艇と3艇の2回戦が行われ、選手らは、一生懸命に掛け声を合わせてボートを一斉に漕ぎ、ブイを回りタイムを競った。ikadarace2.jpg
 途中で、水面に落ちる選手や、ボートにつかまりバタ足で進むチームなど、ユニークな競技展開に、観客から声援が飛び交った。
 3人漕ぎレースの初戦に参加し、ゴール付近で3人とも海へ落ちるパプニングに見舞われた「いかだダッシュ2014」は、手稲中学3年の関井海音さんと小学6年の弟とその友人の3人で初参加。海音さんは、「3日の海上運動会に参加して、今回のイベントを知り参加した。いかだは試行錯誤しながら作った。舵を取るのが難しく、傾いて弟が落ちそうになり、結局、自分が先に落ちてしまったが、楽しかった」と感想を話した。
 1時間ほどでレースは終了し、選手らは、製作したいかだを解体して、閉会式に臨んだ。
 3人漕ぎ競技で3分51秒を出し優勝したチーム「NICO」は、赤岩在住の神田さん。父と小学6年の息子と4年の娘の3人でチームを作り、3回目の出場で優勝は2度目。父は、「チューブの空気を抜き、子どもの体重に合わせようと思ったが、抜きすぎてしまった。親子で息が合っていたが、後半は伸びなかった。今後も出場を続けたい」と話した。
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 4人漕ぎ競技で5分13秒で優勝した「阿部とゆかいな仲間たち」は、水産高校のヨット部とOBで作る初参加のチーム。同校2年の阿部春香さんは、「優勝できて嬉しい。タイヤチューブを縮めて、海との面積を狭くし、授業で学んだロープワークを活かしてしっかり縛った。先輩も活躍し、来年は、作戦を練り良いタイムを出したい」と笑顔で話した。
 また、ニューカヤックやディンギー(小型ヨット)・初心者用カヌー・不沈ボートなど、スタッフが乗り方を指導し体験する機会を、夏休み期間中の8月24日(日)まで開催。また、レガッタ大会や海洋少年団の練習なども行われている。
 小樽築港ベイエリア実行委員会
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