休憩棟で「おぼん万灯会」 雨でアトラクション中止


obonmantoe1.jpg 8月19日(火)、運河公園で行われた「おぼん万灯会」(小樽佛教会主催)は、朝からの激しい雨により、16:30から始まる露店やアトラクションをすべて中止とし、18:50から行われる「おぼん万灯会大法要」は、同公園内の旧日本石油倉庫の休憩棟内に、約5,000個の灯篭を並べて行われた。建物内では火気厳禁のため、灯篭は火を使用せずに並べ、焼香も中止となった。
 悪天候にも関わらず、今年で15回目となる夏の恒例行事に、大勢の人々が会場に集まった。小樽佛教会の「おぼん万灯会」は、2000(平成12)年から始まり、「いのちのたいせつさ」が基本テーマ。いのちの意味と尊さを問う契機になることを願い開催されている。
obonmantoe2.jpg 同会の僧侶や小樽佛教陳鑽仰会、小樽典禮株式会社のスタッフ約70名が、雨の中準備を進め、会場で万灯や蓮華灯の販売を行った。
 18:50の法要に合わせ、続々と会場に人が集まり、休憩棟は混雑した。夕方には、雨も上がり、公園内で順番を待つ人の列ができた。市内僧侶約25名が出仕し、「おぼん万灯会大法要」が始まった。
 小樽佛教会・林勝信会長(妙源寺住職)が、はじめに読経し、その後、一斉に読経が始まり、訪れた人々は、静かに手を合わせ故人を偲んでいた。
obonmantoe3.jpg 引き続き、浄土真宗・浄土宗、真言宗、曹洞宗、日蓮宗、法華宗の各宗派の順番で読経が始まり、各宗派ごとに、来場者が入れ替わって休憩棟に入り、御本尊の前で礼拝し合掌した。屋外へもマイクを通じてお経が響き渡り、それぞれに手を合わせる人の姿が見られた。
 札幌在住の40代の女性は、「自分の親や主人の親のお参りにほぼ毎年参加している。宗教に拘らず、手を合わせるのは良いことで、亡くなった人を忘れないように手を合わせている。ひとつのお祭りや行事として参加している」と話した。
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