旧丸井跡地に高齢者向け住宅 新築工事地鎮祭

 小樽の中心商業地の旧丸井今井跡地に、サービス付き高齢者向け住宅が建設されることになり、その新築工事地鎮祭が11日に行われた。
 株式会社日本レーベン(札幌市・枝廣誠彦代表取締役社長)は、9月11日(木)9:30から、サービス付き高齢者向け住宅「(仮称)ウィステリア小樽稲穂」新築工事地鎮祭を、建設予定地の旧丸井マルサ棟跡地(稲穂1)で執り行った。
 同社田尻稲雄代表取締役会長をはじめ、枝廣社長、小樽市長、商工会議所会頭、稲穂地区連合町会会長、大成建設関係者ら約60名が出席し、龍宮神社・本間公祐宮司(稲穂3)による神事が進められ、鍬入れの儀や玉串奉奠を行い工事の安全を祈願した。
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 市内稲穂の中心商店街・サンモール一番街に面して建設された一大商業ビルは、1990(平成2)年に、丸井今井小樽店と小樽グランドホテルが、翌年には、丸井マルサ店をオープン。しかし、2005(平成17)年には、丸井今井が撤退し、2009(平成21)年にショッピングモールも閉鎖され、小樽グランドホテルも閉館した。
 その後、3度の競売も成立せず、”幽霊ビル”としてその巨体を晒し、その行方に注目が集まる中、2013(平成25)年2月に、同社が土地建物を買収し、4月から解体工事が行われた。
 建設予定の建物は、旧丸井マルサ棟部分の敷地面積1,900㎡に建設し、地上9階地下1階の81戸。延面積4,800㎡。居住介護支援や訪問介護、デイサービスを行う。地下1階にデイサービスセンターを設置し、1階は事務所とレストランを予定。2階から9階を居室とする予定。
 同社長は、「3年以上前から準備を進め、今日の日を迎えた。サービス付き高齢者向け住宅は、2005(平成17)年に札幌の藤幼稚園の跡地に建設したのが始まり。来年の11月までは地域の方々に色々とお騒がせすると思うが、理解と協力をお願いしたい」と挨拶した。
nihonleben2.jpg 引き続き、市長は、「稲穂再開発跡地は、丸井今井や小樽グランドホテルが閉館した後、長らく本市の中心市街地にとって大きな課題となっていた。小樽出身のメディカルネットワーク田尻社長の小樽への熱い思いから施設を取得してもらい、新築工事を迎え感謝している。
 この施設も、医療と介護の連携を図り、地域と一体としたコンセプトのもと、10階建・81戸が入居。2階には、一般の方も利用できるコミュニティレストランを併設し、2015(平成27)年11月の完成予定と伺っている。本市の高齢化率は35%を超え、道内主要都市の中でもっとも高い。来年には、隣に小樽液済会病院が新築移転するなど、まさに、医療と介護が一体となった新たなゾーンが中心市街地の商店街に誕生し、賑わいづくりに大きな効果となることを期待している」と述べた。
 株式会社日本レーベン
 サービス付き高齢者向け住宅 ウィステリア
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