劇団うみねこ(吉川勝彦代表)は、10月25日(土)・26日(日)の舞台劇本公演に向けて、猛練習を始めている。9月7日(日)13:00から、運河プラザ(色内2)3番庫ギャラリーで、キャスト・スタッフが集まり、本番さながらの緊張感のある稽古風景が公開された。
夜間中学を舞台した明峰高校田村宣征元校長原作をもとに、吉川代表が脚本・演出を行い、「そして トンキーも死んだ」を上演する。
同劇団は、市内近郊の学生や社会人など18名の会員が集まるアマチュア劇団。2012年には創立50周年を迎え、4年ぶりに本公演を復活。その後、毎年公演を開催し、様々な出演者を巻き込み、演劇ファンを楽しませている。
今回の出演者は、同劇団会員のほか、松ヶ枝中学文化部高橋純子顧問・桜陽高校演劇部OBやOG、おたる子ども劇場メンバー、演劇に興味を持つ市民も参加している。また、小樽の朗読会「あおばと」の4名が「かわいそうな象のおはなし」を朗読する。
同会は、NHKドラマ「雪あかりの街」に出演した青坂章子さんが指導する会で、結成して1年7ヶ月が経つ。今年2月の東日本大震災の復興を願うイベントに参加した際に、明峰高校演劇部の顧問を務めていた吉川氏と出会い、今回の共演となった。
同劇は、夜間中学を舞台に、様々な問題を抱えた子どもや大人が学校に通い、迷いながら失敗を繰り返し、自分自身を見つけ出していく。役者も、全く違う環境や考えを持つ役どころに、疑問を描きながらも、どれだけ本人に近づけるか、真剣に向き合い精一杯演じている。
自らをわがままな演出家であると話す吉川代表は、鋭い目線で稽古を見つめ、ひとりひとりに注意を促し、「役者を頼りにしている」と、より良い公演に期待を寄せている。
桜陽高校演劇部OGで大学2年の塚田真奈実さんは、敦子役を演じ「敦子は、勝気に振舞っているけど弱い所もあり、自分とは違うタイプで、役づくりが大変だった。台本は4月中旬に配布され、8月から立ち稽古が始まった。まだまだ課題が多い。フィクションではなく、こんな人いるだろうという芝居なので、人に寄り添った芝居ができるように、質を高めひたすら頑張る」と話した。
劇団うみねこ公演「夜間中学物語 そして トンキーも死んだ」
10月25日(土)開演14:00・18:30、26日(日)開演14:00、開場は各回開演30分前
運河プラザ(色内2)3番庫ギャラリー
前売一般1,000円・学生600円、当日一般1,200円・学生800円
チケット販売所:喫茶ミレット・おたる子ども劇場・新日本婦人の会・高田整骨院・喫茶 並木・ヘアーサロンやすおか
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