9万トンの豪華客船"セレブリティ・ミレニアム"初寄港

 米国船会社セレブレティ・クルーズ社所有の「セレブリティ・ミレニアム」が、9月24日(水)8:30、2,100名の乗客を乗せて、小樽港勝納ふ頭(築港7)に初寄港した。
 ふ頭には、9万1,000トンもの大きな船体が横たわり、サン・プリンセスやダイヤモンド・プリンセスとは違った豪華船が、市民の注目を集めた。
celebritymillennium1.jpg 同船は、総トン数90,940トン・全長294m・全幅32m・喫水7.9m・巡航速度24.0ノット・就航年2000年、2012年5月に改装。乗客定員2,158名・乗務員数950〜1,000名・客室数1,079室。
 今回のクルーズは、太平洋横断・極東クルーズ15泊16日。12日(金)にバンクーバー(カナダ)を出港し、ペトロパブロフスク(ロシア)から小樽港へ寄港した。乗客のほどんどがアメリカ・カナダ人で、日本人は100名弱。同日19:00に函館へ向けて出港した。横浜港に28日(日)に到着しクルーズ終了となる。
 次の航海は、28日(日)横浜から始まり、日本・韓国・中国クルーズ14泊15日で、連続して楽しむ乗客は約500名程。
celebritymillennium2.jpg 同船は、サン・プリンセスやダイモンド・プリンセスと同じプレミアム船に属し、同社では11隻所有。アジアには、同船が2013年11月から就航。今年の春には、シンガポールから香港を経由し、横浜・バンクーバーへ行く、アラスカクルーズを就航していた。
 入港を祝うセレモニーが、船内3階スペシャリティレストラン(オリンピック)で、中松義治小樽港クルーズ推進協議会会長(市長)をはじめ、同協議会関係者、市議会議長、市議会議員、ネストロウディス・コンスタンチノス船長らが出席して開かれた。
 中松会長は、「小樽は食べ物も美味しく、約100件のすし店があり、ぜひ滞在中は、海の幸を堪能してもらいたい。また、小樽港周辺には、果物が名産品の余市・仁木・赤井川や、勇壮な海岸線が人気の古平・積丹といった町村もあり、足を伸ばしていただれればと思う」と歓迎した。
celebritymillennium3.jpg ネストロウディス・コンスタンチノス船長は、「日本は、おもてなしの心で有名。バンクーバーから太平洋を超えて、初めて小樽へ寄港し嬉しく思い感謝する。今回の初寄港のみならず、沢山の船がこちらで交流できるのを楽しみにしている。世界中の人々が日本や小樽を訪れ、帰国した際には小樽はとても良かったと伝えてくれることを望んでいる。今後の交流に繋げてもらいたい」と挨拶した。
 その後、12階からなる同船の11階から船内見学をスタート。ジャグジー6箇所・プール2箇所は、清掃以外24時間利用可能。最上級のスパプログラムで心身を磨き、フィットネスクラブやアロマの香りに癒されるスチームルームがある。900名収容のシアターでは、1日2回、歌やダンス、サーカスのダイナミックなショーなど、ハイレベルなエンターテイメントを楽しむことができる。
 ワインバーやレストランなど食を楽しむ施設も充実。ショッピングやカジノ、図書館、子ども専用のスペースも完備し、船上ならではのゆったりとした旅を楽しむことができる。

 セレブレティ・ミレニアム