市内在住の松ヶ枝中学校3年の宗山弥生さん(15)は、今年(2014年)6月22日(日)に開催された、日本商工会議所主催第201回珠算能力検定試験1級において見事満点合格を果たした。
この日1級を受験したのは、全国で9,339人、合格者2,653人(合格率28.4%)のうち、満点合格者31人で、道内では宗山さんを含め2人のみ。小樽での1級満点合格者累計は30人となった。
9月25日(木)16:30から、小樽経済センター(稲穂2)3階小樽商工会議所内で、表彰状伝達式が行われ、同会議所山崎範夫専務理事から表彰状と楯・バッチが手渡された。
同検定は、2月・6月・10月の年3回開かれ、みとり算(10点×10題)、かけ算(5点×20題)、わり算(5点×20題)の各100点で満点合格は300点。合格基準は240点以上。
見事満点合格を果たした宗山さんは、母親の勧めで、7歳からそろばん教室へ通い、計算が素早くできるなど、そろばんの魅力に惹かれていった。小学5年生で1級に合格。その後、満点合格を目指し、6回目の挑戦で念願の目標を達成した。宗山さんも検定後、手応えを感じたという。
2013年全国あんざんコンクール中学2年生の部で87位入賞、同年全国そろばんコンクール中学2年生の部で91位入賞、2014年9月、苫小牧で開催の全国珠算競技大会に都市対抗競技の代表選手(7名)として参加し、第2位入賞に貢献している。
また、2012年全国珠算教育連盟主催の暗算検定試験で8段、2013年の珠算検定試験では、6段を取得している。現在は、岩波珠算塾(沓沢秀子塾長)に通い、自宅でも1〜2時間、毎日練習に励む努力家。母親も1級に挑戦中で、妹や弟、父親も珠算検定に挑戦し、そろばんを練習する環境で過ごしている。
満点合格の喜びを宗山さんは、「小学5年生で1級に合格してから、満点に挑戦したが取れず悔しかった。今回満点合格し嬉しかった」と話した。
沓沢塾長は、「両親も協力的で、日頃の努力が実った。珠算検定は、3級を取得すると大半は終わるが、同じ塾の先輩に満点合格した人がいて、本人しか分からない満点への闘志があり、弱音を吐かない」と話した。
宗山さんには、3つの目標があり、1級満点合格を果たし、今後、全国珠算教育連盟主催の
暗算検定試験と珠算検定試験10段を目指して、日々の練習は続いている。