20周年を迎えた「緑花作品展」


 社会福祉法人・札幌緑花会グループの療養介護医療型障害児入所施設大倉山学院や障害者支援施設松泉学院の利用者や家族、職員や職員OBが、絵画や陶芸作品などを展示する「緑花作品展」が、10月1日(水)から3日(金)まで、長崎屋小樽店(稲穂2)1階公共プラザで開かれた。
ryokukawork.jpg 買い物客らは、心温まる作品に足を止めて見入っていた。毎年10月に開かれ、今年で20回目を迎えた。同施設の利用者は、作業時間や余暇設定プログラムの中で、絵画や陶芸・貼り絵などの制作に取り組み、1年間に作り溜めたものを発表している。
 作品の中には、20周年を記念して、大きな纸にカラフルな手形を貼り付けた作品や、宇宙をイメージしたコラージュ作品、細かく切った色紙で花火や銭函の風景を貼り絵にしたり、絵を書いた紙皿の壁掛けなど、心和む作品が多い。職員OBの作品は、木工品やパッチワークなどにプロ並みの腕前を披露。デコレーションされた写真立てが並べられ、制作の様子を写真で紹介していた。
 2日と3日には、出展した利用者が会場を訪れ、作品展の様子を見学して楽しんでいた。
 同施設内には、展示コーナーで季節ごとに作品を紹介したり、北陸銀行奥沢出張所や同小樽支店の展示スペースでも、何度か作品展を開いている。
 同学院の担当者は、「作品展のきっかけは、銭函にある施設を知らない人が多く、作品を通じて、施設や取り組みを知ってもらおうと始めた。今年で20回目となり、場所を提供してくださったり、多くの方々に支えられ感謝している」と話した。
 社会福祉法人札幌緑花会HP