『2015年おたるカレンダー』完成! 魅力ある写真掲載


 小樽市民会議(大渕勝敏会長)が主催する小樽の魅力が詰まった「2015年おたるカレンダー」が、このほど完成した。11月1日(土)13:00から、ホテルノルド(色内2)2階で、掲載写真表彰式が行われ、入賞した小樽・札幌の写真愛好家6名が出席し、同会関係者らが祝福した。
2014otarucalendar.jpg 同会は、1982(昭和57)年、全国各地の青年会議所の呼びかけに応じ、市民会議を組織し、町づくり団体と深い繋がりを持つために発足。全国に設立された市民会議は330もあったが、現存しているのは、ここ小樽のみとなっている。
 2001年用のカレンダーから始まり、休止した年もあったが、今回で14回目を迎えた。今年度は、応募者12名の総数61作品(昨年は17名の69点)が集まり、選考委員会(本郷政利審査委員長)を開き、厳選なる審査の結果、6枚の写真の掲載を決定した。
 大渕会長は、「今年度は、素敵な写真が多く、6点のみの掲載で惜しいと感じた。全国へ小樽の情景を発信し、小樽の良さを見てもらおうと始め、カレンダーを通じて、何千人、何万人に見て楽しんでもらっている。皆さんのお陰である。かなり知らない小樽を再発見した驚きの写真もあり、今後、毎年応募されますようお願いする」と話した。
 本郷選考委員長は、「年々応募者が少なくなり、もっと多くの市民の違った目で撮った作品を応募してもらいたい。新しいイベントと織り交ぜながら、工夫した作品が入賞に結びついた。新しいイベントや小樽らしい風景に視点を変えると、モチーフに悩むこともないのでは」と、各作品の講評へと続いた。

   作品の講評
表紙『小樽和光荘』金久保兵士郎氏

1・2月『おもてなし 小樽雪あかりの路』鹿戸芳之氏

 雪の祭典が定着し、2月は寒い時期。かまくらの中の雪だるまを捉え、暖炉に温まるカップルのよう。寒い時期ではあるが、心が温まる感じが得られる

3・4月『桜トンネルを征ぐ』貝沼正雄氏

 桜の名所での撮影で、最近、小樽の古い町並と桜をコラボしても面白い。線路の上に桜のトンネルに見立て、画面の構成に成功している

5・6月『運河慕情』太田照二氏

 この角度からの運河は凛とした運河で、ガス灯にかもめが休んでいる。普段の賑やかさがなく、ボートもゆったりと漂い、静かな1枚にうまく切り取っている

7・8月『水スダレ(天神)』嵯峨秋雄氏

 今年100年を迎え、水管橋を開放し、良い場所を見つけた。日中よりも、スポットライトによりスダレと森林が浮かび上がり、幻想的で、見学者のシルエットも神秘的な光景

9・10月『塩谷 徳源寺の秋』宮尾一美氏

 年輪を重ねたイチョウが、寺の門のように秋そのものを表現し、季節を創出。窓に木々が反映し、画面に無駄のない写真

11・12月『小樽ゆき物語の始まり』紅露雅之氏

 深々と降りしきる雪、ストロボの撮影で、雪をシャボン玉のように表現。ファンタジックな世界に引き込まれる。幻想的な雰囲気も良かった

 2015年おたるカレンダー(1,000円・税込)は、800部発行。本日から紀伊国屋小樽支店・株式会社北海道広告社(送料210円で郵送可)で販売を開始。
 問合せ:0134-22-9540 小樽市民会議事務局(山田町6−10・荒幸男仏壇店内)