市内の海谷さん 菁園中吹奏楽部へ楽器寄贈


 小樽市内新富町在住の海谷幸吉さん(80)は、市立菁園中学校(花園5・和田悦明校長)吹奏楽部に、100万円相当の楽器を寄贈した。
 これを受けて、11月17日(月)10:00から、市役所(花園2)本館2階市長室で、贈呈式及び篤志者表彰が行われた。海谷さんから中松義治市長へ目録が手渡され、市長から表彰状が贈呈された。
 今回寄贈された楽器は、吹奏楽部が希望するチューバ(80万円)・シンバル(5万円)・スネアドラム(15万円)の3点を寄贈。海谷さんは「有効に使ってください」と話した。
1117kaiya.jpg 昭和9年、小樽市潮見台に生まれた海谷さんは、新富町で海谷木材企業株式会社を営んでいた。今年2月に満80歳となり、傘寿を記念し、教育関係に社会奉仕したいと考えていたところ、新聞報道で、同校吹奏楽部の資金難を知り、また、中学校に吹奏楽部があるのを初めて知り興味を持った。
 10月18日に市民会館(花園5)で開かれた演奏を聴き、ハイレベルの演奏に感動し、自分の思う寄贈にぴったりだと、後日、学校に直接連絡した。
 同校吹奏楽部は、現在43名の部員で、8月7日札幌で開かれた、札幌地区吹奏楽連盟平成26年度団体コンクール(中学生C編成の部)で金賞を受賞し、小樽市内の中学校では初受賞となった。
 同部は、学校での式典や演奏会、地域のイベント、社会を明るくする運動の街頭パレードや交通安全セミナーなどで演奏を披露し、会場に華を添え、社会奉仕活動にも積極的に参加している。
 ワンランク上の編成で、今後の大会出場を考えるにあたり、現在の楽器不足を補うため、市民や団体へ寄附を募ったところ、7月にも100万円相当の楽器の寄贈があり、市民や父兄からも温かい支援を受けている。
 和田校長は、「楽器が新しくなり、さらにB編成が現実的となり、子ども達も大喜びしている。支えてもらったことに感謝し、今後さらに、社会貢献しようと子ども達の声が聞こえてきた」と話し、大変感謝していた。
 11月29日(土)15:30〜17:00、ウイングベイ小樽(築港11)ネイチャーチャンバーで開催の「じわ~っとおたる」交通安全セミナーに出演を予定している。