セイウチにあやかろう! いい夫婦の日イベント

 11月22日(土)の「いい夫婦の日」にちなみ、おたる水族館(祝津2)では、海獣公園セイウチ館にいるセイウチのウチオとウーリャの仲睦ましい姿にあやかり、イベントが開かれた。
1122aqua1.jpg 11:20と13:50のお食事タイムのイベントに合わせ、キスの種目をクローズアップし、通常よりも回数を多くして、来場者を楽しませた。
 ウチオ(オス・24歳)とウーリャ(メス・22歳)は、夫婦になって20年以上のおしどり夫婦。同スタジアムのショーの人気者ツララの両親でもある。ウチオは、1,400kgもある巨体だが、おとなしい。ウーリャは半分の700kg。主導権を握るのはウーリャだという。
 2回目の13:50には、雨が降り出すあいにくの空模様の中、大勢の観客が集まった。
 はじめに、ガラス越しにキッスの挨拶で愛嬌を振りまき、大きな腹の上に魚の入ったバケツを乗せ、ホッケ・鰊・秋刀魚・鱈の切り身をペロリと食べた。1日に30kg〜50kgの魚を食べている。飼育員と相撲をしたり、空手のトレーニングを披露するなど、観客を終始楽しませた。
 最後に、ウチオとウーリャが仲良くキッスをする場面をバックに、夫婦での来館者限定で、記念撮影を行った。

 同館最大の水槽420㎥の海のパノラマ回遊水槽では、巨大なエイやウミガメの太郎などがゆうゆうを泳ぐ中、今まで約100尾ほどだったマサバに、新たに採集したマサバを放し、群泳を楽しめる。
1122aqua2.jpg 11月2日から、同館飼育員が交代で、古平町の漁師とサバ漁に同行。定置網漁で採集したサバを、同館まで搬送し、同水槽で展示している。釣れない日があったり、採集した7割しか生き残れないなど苦労を重ねる中、11月末まで採集を続け、3,000尾を目標としている。
 22日(土)には、425尾のマサバが採集でき、現在、水槽には約2,500尾のマサバが、群れを成して泳いでいる。
 昨年、採集した大きなサバと、今年採集の小さめのサバが群れを作り、ゆうゆうと泳ぐ姿に、来館者は立ち止まって見入っていた。
 同館飼育部魚類飼育課三宅教平飼育係は、「より大きな群を見せたくて採集し、もっと躍動感を出すことができればと思う。水槽のLEDライトとの相性が良く、マサバがより綺麗に見える。その様子をぜひ楽しんでもらいたい」と話した。
 おたる水族館HP