雪あかりワックスボウル! 3団体が300個を製作中


 小樽雪あかりの路の定番グッズ「ワックスボウル」の製作が、今年も11月末から、おもてなしボランティアの会・観光ガイドクラブ・緑のまちづくりの会の3つの団体が、300個を目標に作業を進めている。
waxbowl1.jpg 12月12日(金)13:00から16:00まで、芳川商会(緑2・東谷政昭社長)の作業場で、おもてなしボランティアの会(金子兼夫会長)の9名が、和気あいあいと、販売用のワックスボウル製作に励んでいる。
 会員同士がアイディアを出し合い、工夫を凝らしたオリジナリティー溢れるワックスボウルが、次々と完成した。
 同会では、同イベント初回時からワックスボウルの製作に協力し、今年度も、11月28日から12月19日までの毎週金曜日の4回、85個を目標に製作に取り組んでいる。現在までに50個が完成し、本日は25個を目標に作業を分担し、買い求める人に喜ばれるよう思いを込めて作業に取り組んでいる。
 作業場ではロウソクを扱うため、手が冷たくなるほどの寒さを保ち、会員らは防寒して参加。その日の気温により、ロウソクの付き方が違い、寒い方がロウソクが早く固まるため、小樽の厳しい冬にぴったりの作業。
waxbowl2.jpg 水を入れた風船を直径15cmほどになるまで膨らませ、70℃に溶けたロウの液の中に、1、2秒浸す作業を、約100回ほど(気温に変動)繰り返し、6〜8mmの厚さにする。腰や腕が痛くなるのを我慢して繰り返す根気のいる作業。次第に会員同士の会話が少なくなるという。
 4人がひとつずつ風船を持ち、ロウの液に浸すが、液が波立たつ時を避け、それぞれにタイミングを掴む。15分ほどの作業で丁度良い厚みになり、風船を割って水を捨て仕上げの作業に入る。ふちを綺麗に切り揃え、ロウの液を糊にして押し葉を貼り付けていく。
 ワックスボウルを飾るもみじなどやススキは、会員が事前に採集し、紅葉した鮮やかな色を保たせ、押し葉を作り、毎年準備している。やがて、彩り良く飾られセンスあるワックスボウルが完成した。
 金子会長は、「このイベントは、ボランティアの努力で支えられ、盛り上げている。ワックスボウルは、小樽の街に合っていると思う。コツコツと愛情込めて製作に携わり、1つとして同じものがない。それぞれに思いを込めて手作りしたものばかり。会員も高齢となり、是非、地元の方々にも参加してもらいたい」と話した。
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 目標300個のうち、緑のまちづくりの会では85個を、観光ガイドクラブでは、飾りつけ前までの製作のため130個を予定している。
 完成したワックスボウルは、期間中、色内駅前(市立美術館前)の物販所で、1個1,000円(税込・箱入り+200円)で販売。昨年から販売開始したミニワックスボウル(400円税込)を250個、ワックスボックス(500円税込)200個も販売する。どちらも箱入りは+100円。
 小樽雪あかりの路HP
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