港町小樽 船をもっと知ろう! 総合博物館

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 小樽市総合博物館(手宮1)本館で、港小樽ならではの企画、「船に書かれているいろいろな記号」をテーマに、ミュージアムラウンジが、12月13日(土)10:00から、同館2階研修室で開かれた。船に興味を持つ市民ら12名が参加し、質問を交えながら、船の話に耳を傾けた。
 講師を務めた伊藤公裕学芸員補は、学生時代には帆船で乗船実習を体験し、タグボートを操縦していた経験を活かし、船の側面に書かれている安全に操船するため記号などについて紹介した。
1213museumlounge2.jpg はじめに、どんな記号があるのか実際に書かれている船の写真で、記号とはどんなものか、その意味についても解説した。
 風車みたいな記号は「サイドスラスター」と呼ばれ、船体を横移動させる装置が付いていることを意味するもので、岸壁に船を接岸する時に必要となる。
 次に紹介したマークは、円形のコブがついている記号で、船首が球状になっていることを示す「バル・バズ・バウ(球状船首)」。造波抵抗をなくすために施されたもの。
 また、水面から船底までの垂直距離の喫水を図る「ドラフトマーク」は、船首と船尾に書かれていて、どれだけ荷物が積み込まれているかの目安となる。一番大切なことは、喫水が港の水深より深い場合は、座礁することになると話した。
 船の側面に書かれた記号の他に煙突についても解説。煙突には、それぞれの会社のマークが書かれ、「ファンネルマーク」と呼ばれる。煙突を見ると船を所有している会社が分かるようになっている。豪華客船「飛鳥Ⅱ」や「にっぽん丸」の煙突など、小樽に度々入港する船の煙突を紹介した。
1213museumlounge1.jpg 船に興味を持つ参加者から、様々な質問が飛び交い、和やかに進められた。船体の付着物はどうするかの質問に、船検が3年目と6年目にあり、6年目の時に全部取り除いていると回答。
 また、映画などの号令によく聞く「面舵(おもかじ)いっぱい」の意味は、面舵とは、右側に蛇を切ることで、十二支で方位を表していた昔、船首を北・子(ね)に向けると、左は酉(とり)の舵でそのまま取舵(とりかじ)、右は卯(う)の舵が転じて面舵となった伝えられている。
 他にも、転覆のメカニズムや船内での時間の知らせ方など、マニアックな内容もあり、参加者は真剣に聞いていた。
 市内70代男性は、「船の時間を鐘を鳴らして知らせていた理由や、喫水にまつわる話など、楽しい話だった」と満足した様子だった。
 伊藤氏は、「小樽は港町であることから、もっと港に関心を持ってもらおうと、初めて船の記号をテーマに企画した。港では、様々な船が入港し、釣りをしている人も多く、船を見る機会も多い。船のいろいろな記号や煙突を見て、その意味を知り、子ども達へ話してもらいたい」と話した。
 次回のミュージアムラウンジは、1月25日(日)10:30から、「江差線と北海道新幹線について」を予定している。