400名が真剣勝負 "小樽投矢祭り"

 14回目となる「小樽投矢祭り」が、12月14日(日)10:00から、ウイングベイ小樽(築港11)1番街4階空フロアで開かれた。全道各地の18歳以上60代までのアマチュアからプロまで約400人が出場した。
 小樽投矢祭り実行委員会(しりべしダーツ協会)が主催し、小樽市・小樽観光協会・小樽市教育委員会の後援。同大会の収益の一部は、小樽市へチャリティ募金している。
otarudarts1.jpg 会場には、運営スタッフ20名が対応に追われる中、50台のダーツマシーンがずらりと並び、グッズや軽食・飲物を提供する売店も軒を連ね、祭りムードを高めた。
 受付を済ませた選手達はウオーミングアップを行い、マシーン前に列を作り賑わった。 11:00から開会式が開かれ、スタッフからゲームの注意点などが伝えられた。
 招待プレイヤーの赤松大輔プロ(横浜)や佐藤敬治プロ(東京)の掛け声で、競技がスタートした。両プロは、手本としたい有名選手で、ゲームにも参戦し、大会を大いに盛り上げた。
 ダーツバーやダーツ施設が増えたことにより、ソフトダーツ人口が増え、小樽では、9年ほど前からダーツブームに火がついた。2005(平成17)年12月、花園繁華街の飲食店3店が、合同で初のダーツ大会の開催をきっかけに、その後、参加者が年々増加。昨年は、全道各地から約500人の選手が小樽に集まり、道内のソフトダーツ大会では、最大規模となっている。
otarudarts2.jpg ダーツは、男女や年齢を問わず、同じスタート地点に立ってできるスポーツ。それぞれの練習や努力により、良い成績につなげるのも魅力となっている。
 ダブルスから競技が始まり、レベル分けされた2人1組がチームとなり対戦。3投で1セット(ワンスロー)。ボードに刺さらなかったり、届かなくても1投となる。ダーツが手から離れるまでは、スローイングラインを超えてはならない。
 選手同士のコミュニケーションやマナーも重要視され、揃いのユニホーム姿で参加しているチームも多く、励まし合いながら試合に挑んでいた。
 ダーツ界のチャンピオンでプロの小野寺歩さん(札幌)も参戦し、「男女の差がなく楽しめ、ダーツ3本あれば、誰とでも友達になれるところも楽しい。昨年この大会のシングルスで優勝しているので、今日も楽しみたい」と話した。
 小野寺さんをはじめ有名なプロになると、選手モデルのダーツをメーカーが製作し販売。ダーツ愛好家には人気となっている。
 ダーツ界のレジェンド呼ばれる小森英司さん(50)は、ダーツ歴30年のプロ選手。世界大会へ出場経験もあり、Japanの選手に与えられたワッペンをユニホームにつけ、全国各地のダーツ大会に出場。先週は広島県で、来週は京都での大会を控えている。小樽投矢祭りの第1回目から出場を続け、「小樽出身のため楽しみにしている。今後も優勝を狙いたい」と話した。
 加賀透修実行委員長は、「ダーツの大会を小樽で開催し、多くの選手を小樽に呼び、小樽を盛り上げていきたい。昨年も500名ほどの選手が集まった。今後も継続して大会を開催し、ダーツを広げていきたい」と話した。
 会場は、一投一投、真剣勝負が繰り広げられ、寒さを吹き飛ばすほどの熱気に包まれていた。
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