市長この1年を振り返る 定例記者会見


 小樽市(中松義治市長)は、今年も残すところ1週間となり、今年最後の定例記者会見が、12月24日(水)11:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で開いた。
 小樽市からの報告事項はなかったが、市長は、今年1年を振り返り、市立病院や奥沢保育所の開院、初開催されたイベントなどがあったことから、一文字で表現するならば「開」と答え、今後、人口問題や防災にも取り組みたいと述べた。
 中松市長にとっての平成26年は、「4月には、公約にも述べた、地域の声と市民の力を活かした”自治基本条例”を施行し、子どもを育てやすい環境づくりのためと、奥沢保育所も開所できた。老朽化している観光船に代わり、”あおばと”が就航。
 また、市長就任早々、横浜へ行き、話をした横浜冷凍株式会社から、道内一の冷凍倉庫が完成した。クルーズ船では、ダイヤモンドプリンセスの初寄港、6月からはサンプリンセスの小樽港発着ツアーが始まり、クルーズ船誘致を進めてきたひとつの成果となった。
 8月29日には、手宮地区統合小学校校舎が完成。10月には、小樽あんかけ焼そば親衛隊が、郡山市で開かれたB-1グランプリ初出場で9位入賞を果たし、まちおこしの観点から大きく寄与している。11月28日は、小樽が抱える大きな問題の人口対策会議が開かれた。
 なによりも一番の喜びは、小樽市立病院が開院し、2つの病院がひとつになり、市民が安心できる病院づくりを進めてきた」と述べた。
1224mayer.jpg 残念なこととして「志村・元市長が亡くなったことや、あおばとの就航後に事故が起こり、伊藤整文学賞が第25回で最後となった。できることなら続けてもらいたいかった。7月には、ドリームビーチ付近での交通事故が起こり、尊い命をなくし残念に思う」と振り返った。
 また、「人口問題にも取組み、経済効果や個人消費、企業誘致や働く場所など、いろいろなことが関わっている。防災や減災にも取組みたい。防犯灯のLED化を市が9割負担し、平成27年から3年計画で取組みたい」と今後の意欲を示した。
 Q:今年1年を一文字で表現すると
 A:「開(ひらく)」。市立病院開院や奥沢保育所開所、雪かき選手権やアニメパーティなど初開催し、水族館の冬の海獣公園を初公開するなど開催や開院が多く、未来へ繋げる意味を含め「開」とした。
 Q:整備新幹線の延伸区間の開業時期を、北海道新幹線で5年ほど前倒しする方針を固めたことについて
 A:この1年間、国土交通省・鉄道局を含め、いろいろと札幌延伸開業時期を短縮するようお願いしてきた。正式には、5年と決定してはいないと思うが、国の方では、期間を5年間短縮する方針となった。できるだけ早く、札幌まで新幹線に来てもらいたい。札幌まで来てこそ、北海道全体への経済効果が生まれると思う。新幹線の新駅周辺のまちづくりについて、平成28年までの基本的なものをまとめたい。仮に早まっても影響は無く整備を進めることができる。
 Q:ドリームビーチでの飲酒事故後、市が管理している道路について通行止めの措置を考えたが
 A:当初は、歩行者専用にしようとしたが、ドリービーチ組合から『海へ通じる路は2本あるが、そのうちのひとつを歩行者専用にすると、もう1本の道路へ車が渋滞し、事故が増えるのでは』との意見があった。歩行者専用ではなく、一般車両も通行できるよう、歩道を整備できないかなどを検討している。来年の海水浴シーズンまでには整備したい。