米国艦船"マスティン" 小樽市に岸壁手配を要請


 小樽市は、1月6日(火)、小樽港長(小島良二小樽海上保安部長)から、小樽港港湾管理者(中松義治市長)に、2月5日(木)から9日(月)まで、米国艦船(マスティン)の小樽港寄港に伴う岸壁手配の要請があったと発表した。
 1月7日(水)11:30から、市役所(花園2)2階記者室で会見を開き、小樽市産業港湾部港湾室貞原正夫参事が概要を説明した。
0107kouwan.jpg 寄港予定のアメリカ海軍・ミサイル駆逐艦”マスティン”は、長さ155.1m・喫水9.8m・幅20.1m・排水トン数9,000トン・マスト高45.7m・1日最大上陸人員218人。
 横須賀港に配備され、ミサイル防衛対応艦船。入港予定日時は2月5日(木)9:00、出港予定日時は9日(月)9:00まで。入港目的は親善。岸壁の手配をして、1月22日(木)までの回答を希望している。
 同船の寄港は、小樽港では初めてとなるが、直近では、2012(平成24)年2月6日に石狩湾新港に親善を目的に寄港している。
 船体の長さと喫水から判断する接岸可能な岸壁は、勝納埠頭の1番バース・中央埠頭の4番バース・港町埠頭の3番バースの3ヶ所で、商船とのバッティングがないかどうかを調査し情報を得て判断する予定。
 小樽港湾管理者の市の対応として迫俊哉総務部長は、寄港の3つの判断基準について説明し、「1つ目は、船舶の大きさを判断して接岸できる場所があるか、2つ目は、入港期間にバッティングする商船があるか港湾業務への影響を確認、3つ目は、核兵器搭載の有無を確認する3点。これを基に、米艦船の寄港について判断している。核兵器の搭載については、今日付けで、外務省・在札幌米国総領事館へ文書で確認を取る手続きを行う。3つの条件がクリアされたことを確認してから判断する。現時点では、受け入れを決めたとか受け入れに向けて検討しているという段階ではなく、状況を確認してから判断させてもらいたい。商船の動向を、22日までに確認するのは難しいため、回答期限を超えてしまうことも有りうる」と説明した。
 小樽港への米国艦船の寄港は、最近では2014(平成26)年に7月に、米第7艦隊旗艦の米海軍指揮統制艦「ブルーリッジ」が、親善を目的に寄港している。1961(昭和36)年からの調査によると、海洋調査船14隻・砕氷船1隻を含めると、今回で76隻目となる。
 マスティン(wikipedia)
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