地域住民が応援!北手宮小の雪像づくり


kitatemiyasyo1.jpg 来年3月に閉校となる小樽市立北手宮小学校(梅ヶ枝町・柴田真公子校長・児童17名)は、学校と地域が一体となった伝統行事「雪まつり」を、児童の減少により規模を縮小して続けてきていた。
 今年度から、最終回となる来年の準備も含めて、PTAの雪像や門柱を復活させ、盛大に開催しようと、1月31日(土)・2月1日(日)の2日間、地域住民らに声をかけて雪像づくりの協力を呼びかけた。主催は北手宮小学校・同校閉校記念事業実行委員会(山吹和康実行委員長)。
 その第1日目となる1月31日(土)9:00には、同校PTAをはじめ、統合校のPTA会長、閉校記念実行委員会、青年会議所、高島小学校や歴代の校長・卒業生など、大人50名・子ども30名が集まった。
kitatemiyasyo2.jpg 柴田校長は、「閉校の記念行事というよりも、当時の校長だった高山喜一郎氏の教育理念のように、雪と戯れ北国の自然を楽しんでもらいたい。地域から離れがちだった学校が一緒になり、沢山の人が集まってくださった。子ども達や先生にとっても、以前の雪まつりのイメージを知らないが、賑やかになり良い思い出となる」と喜んだ。
 開校84年が経つ同校は、1935(昭和10)年から雪まつりが開かれ、雪像作りを取り入れた「雪まつり」の基礎を築いた歴史があり、校内には、1988(昭和63)年2月「雪まつり資料館」を開設し、当時の写真や貴重な資料、スキーやスケートの運動用品やソリなども展示保存している。
 以前から雪まつりの協力をしてきた浅野建設(末広町31)のショベルカーとダンプカーが出動した。雪像用の雪が盛られ、PTA製作の雪像2基(ジンギスカンのジン君・運がっぱ)と、雪でできた門柱を作ろうと、参加者はそれぞれに分かれて担当した。また、校庭横の斜面を利用して、ソリのコースも作られた。
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 在校生17名による雪像は3基で、3学期に入って3回の製作でほぼ6割ができている。手伝いに来た子ども達による雪像2基も新たに加わり、雪まつりを飾る雪像が、徐々に形作られていった。この2日間で、雪像と門柱を完成させる予定。
 雪まつりを盛り上げるために様々な人が参加した。同校PTA会長の朝日武さんは、「雪像作りを楽しみながら参加している。地域の皆さんには、昔を思い出しながら、ぜひ参加してもらいたい」と話し、同実行委員会副会長の清水博文さんは、「大勢参加してもらい嬉しい。過去に作った大きな布袋さんの雪像製作を夢に描きながら、来年のために準備を進めたい」と話した。
kitatemiyasyo3.jpg また、卒業生でもある手宮西小学校PTA会長の山下さんは、「懐かしく思い、母校なのでぜひ雪まつりを残したいと思う。これから統合へ向けての様々な協議の中、北手宮の雪まつりを残す意義や良さを伝えるためにも参加した」と話した。
 統合校以外の高島小学校PTA会長の向井さんやバスケットチームなど20名は、バスケの練習に同校の体育館を使わせてもらいっている縁で手伝いに来ていた。
 雪まつりが開かれる2月7日(土)9:00から、校内で子ども達の研究発表会を行い、小樽潮太鼓保存会の打演やゲーム大会などが行われる予定。
 なお、2月1日(日)9:00から12:00まで、雪像づくりの協力を呼びかけている。
 雪像づくりへのお手伝いのお願い