潮見台中3年生 今年の抱負を一文字に!


syosya1.jpg 小樽市立潮見台中学校(潮見台1・平井秀昭校長)は、2月2日(月)3校時から6校時目を利用して、3年生59名を対象に、国語科における書写の授業(髙田裕也教諭)の中で、外部講師として、札幌在住の書家・葛岡正明さんを招き、「今年の一字」をテーマに、抱負や目標を文字にしたため、色紙に表した。
 葛岡さんは、1962年に札幌市に生まれ、小学生から書を学ぶ。筆文字を主としたグラフィックデザインやロゴ制作。テレビタイトル・Tシャツ・パッケージなどの文字のデザインを手掛ける。
 今年で5年目となるこの取り組みは、新年を迎えたことの書き初めや3年間の集大成としての意味もあり、今年1年の抱負や目標を、一文字にしたため筆文字で表現した。
 2月2日(月)、3・4校時目に、同校3階の書写室で3年1組29名が制作に励んだ。
syosya2.jpg 事前に、生徒達がそれぞれに選んだ文字と、その理由を添え書きしたものを、葛岡さんに渡し、それをもとに思いをイメージした文字が書かれた手本を各自に配布した。「道」「挑」「楽」「輝」「近」などの文字が選ばれ、同じ文字でもそれぞれの趣旨に合わせ違う形に描かれていた。
 はじめに葛岡さんから、心に刻む一文字を自由に書いて、自分の気持ちを反映させるようにと説明があった。
 半紙に練習をしてから、色紙に清書した。筆使いや文字の流れなどを質問し、手ほどきを受けていた。
syosya3.jpg 文字と合わせる挿絵には、縁起の良い古典絵柄のプリントも用意され、意味を持つ絵柄を文字の隙間に埋め、日本らしさを出すよう日本画の絵具を使用し、金色で縁取りをして華やかさを出した。美術の時間に制作した落款を押して完成させた。卒業制作として仕上げ、卒業式には、廊下に展示する予定。
 「復」の文字を選んだ木村圭汰君は、「今まで何かしら復習してきたが、本気じゃなかったので、今年こそ振り返ろうとこの文字を選んだ。描いた文字には、涙目っぽく、横顔が笑っているように見え、締めの部分には、失敗した悔しさを表した。思ったように書けたと思う。お金が貯まるように、お金をイメージした宝袋や小槌を挿絵にする」と話した。
 一番最初に完成した野球部だった男子生徒は、野球に勝ちたい思いを込めて「勝」を書き、挿絵には、後に飛べず前に突き進む意味があるとんぼを金色に彩り描いた。
 引き続き、5・6時間目には、3年2組が授業を受けた。