日銀小樽支店の特別応接室 一般公開


kinyushiryoukan1.jpg 日本銀行旧小樽支店・金融資料館(色内1)は、通常公開していない同館2階の特別応接室を、2月7日(土)と14日(土)の2日間限定で一般公開を行い、同札幌支店から職員が常駐し、解説や質問に対応した。
 多くの観光客で賑わう小樽雪あかりの路に合わせ、地域貢献を目的に、昨年までは、望楼ツアーを5回開催し、好評を得ていた。
 今回は、昨年6月に初公開しただけの非公開ゾーン「特別応接室」を公開し、当時に思いを馳せ、歴史的建造物に触れてもらおうと企画。
kinyushiryoukan3.jpg 申込みの必要はなく、雪あかりの路を楽しみに小樽を訪れた観光客や、偶然の来館者など、初日の7日(土)には、13:00〜14:30と13:00〜16:30の2回の公開で、約350人が訪れ、関係者の予想を超える人気となった。
 日本銀行旧小樽支店は、東京駅の赤レンガの設計者・辰野金吾らが設計し、1912(明治45)年7月に完成した100年以上の歴史ある建物。外観は、ルネッサンス様式を取り入れ、外壁は、煉瓦の表面にモルタルを塗り石造り風に仕上げている。2003(平成15)年5月に、金融資料館として開設した。
 特別応接室は、真っ赤な絨毯が敷き詰められ、52㎡の広さ。外が見える窓が3つあり、ガラスは、当時の吹きガラスのままで、窓から景色を眺めると歪んで見える。天井からはアンティークなシャンデリアが吊るされ、気品のある雰囲気が漂う。
kinyushiryoukan2.jpg 小樽支店時代には、地元財界人との懇談や、日銀職員との特別な会食などにも使用されていた。この部屋から、営業場を見下ろすことができ、来場者は、想像を膨らませ特別室を体感していた。
 札幌から雪あかりの路を楽しみに来た女性2人組は、「偶然訪れた。赤い絨毯が特別室らしかった。特別室なので密室のイメージだが、営業場が見られた」と話した。
 日本銀行札幌支店営業課小林秀人企画役補佐は、初日、同室で常駐し、様々な質問の対応に追われた。「5回ほど望楼ツアーを続け、今回は、特別応接室の公開を企画し、予想を反する大勢の方々が来場した。今後については未定で、場所や方法について検討したい」と話した。
 14日(土)も13:00〜14:30と15:00〜16:30に公開を予定しいる。また、7日(土)・10日(火)・14日(土)の3日間は、通常17:00の閉館を19:00まで延長している。
 日本銀行旧小樽支店金融資料館