"福は内!"豆まきで開運招福 小樽稲荷神社

 2月3日(火)は節分。立春の前日を指し、全国各地で豆まきの伝統行事が行われた。
 小樽稲荷神社(末広38・木村文彦宮司)では、恒例神事となる平成27年厄祓い・節分祭が、2月3日(月)10:00から18:00まで行われた。節分祭は13:00と18:00の2回開き、市民ら大勢が集まり、1年の健康や安全を祈願した。0203setsubun1.jpg
 13:00には、厄祓いと1回目の節分祭が行われ、同神社社殿には、厄年の人や地域住民、神社役員ら30名ほどが集まり、太鼓の音を合図に神事を開始し、木村宮司が厄祓いに出席した人の名前を読み上げ祈祷した。
 木村宮司は、「我々人間は、神様から命をいただきこの世に生まれてきた。お互いに手を差し伸べ心を寄せ合って、この世の中で心温まりながら暮らしている。今年は未年。ひつじは、とても大人しく優しく、そして群れ集う生き物。人間もひとりでは生きられない。群れて集うことが人間の行き方を大切にする。この1年も、ひつじのように優しく大人しく群れ集っていただき、心通わせながら過ごしてもらいたい」と話した。
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 お祓いをする道具のひとつに、人形(ひとかた)という紙があり、頭から足まで特に痛い所などを撫で、紙に厄や災いを移して厄除けを行う。出席できない人は、人形(ひとかた)が代わりに厄除けをする。
 先に行われたお祓いを他祓いと言い、他人がお清めをするもので、自祓いとは、半紙を小さく絶ったものを左肩・右肩・左肩と3回、自分で清め祓うもの。参加者は、順番に並び自祓いを行った。その後、節分祭が行われた。
0203setsubun3.jpg 裃(かみしも)を着た年男3名と木村宮司が並び、「福は内!福は内!」と掛け声に合わせ、福餅と福豆が参加者に向かって蒔かれた。餅や豆を一斉に拾い集め、厄除けと今年1年の開運招福を祈願した。
 近隣の女性は、「今年で3年目、厄年の人の代わりに参加した。近くの神社なので参加しやすい」と話した。
 18:00からも節分祭が行われ、昼の倍となる60名ほどが参加した。