珠算検定最高峰10段 市内の高校1年生合格!


 全国珠算教育連盟(全珠連)主催、1月25日(日)開催の第365回全珠連検定試験で、市内在住の小樽潮陵高校1年生・高橋彩さん(岩波珠算塾)が、珠算検定最高峰となる10段に見事合格した。
 市内での10段合格者は、2008(平成20)年7月に、菅野まいさん(岩波珠算塾)が取得してから、6年半ぶりとなった。
syuzan10-takahashi.jpg 今回の検定試験の受験者は、全国で1万419名・合格者7名、全道では728名が受験し、合格者は高橋さんひとりだけだった。段位は、かけ算・わり算・見取り算と伝票算と暗算と開法と応用計算のうち、3種300満点中どれも280点以上が必要で、高橋さんは、難問となる応用計算が満点、かけ算は280点で、他は290点の高得点だった。
 高橋さんは、市内の珠算塾「岩波珠算塾」(長橋2・沓沢秀子塾長)に、6歳から通い始めた。小学5年生の時に、初めて受けた珠算能力検定1級試験に満点合格を果たした。市内で小学生の満点合格はたくさんいるが、1回目の試験で満点合格は初めてと話題となった。中学生になると、バレー部に所属し、部活動を続けながら、珠算も真剣に学び、同じ塾の先輩の菅野さんを目標に、コツコツと練習に励んだ。
 その後、2012(平成24)年3月に9段に合格し、10段の挑戦を続け、9段に合格してから8回目・約3年弱で10段合格を果たした。その間、暗算検定試験で10段に合格。2014年全国そろばんコンクールでは、10連覇を果たしている。
 そろばんの指導を約50年続け、高橋さんの成長を見守ってきた沓沢塾長は、「学習塾へも行かず、バレー部で活躍。スポーツを続けながら勉強や珠算の練習を両立させ、良く頑張ってくれた。札幌などの関係者からも祝福の声が届いている。指導者との距離を保ち、集中力もあり、模範になる生徒。今年中には合格を予想していたので、本当に嬉しい」と話した。
 高橋さんは、「検定が終わり、今回は受かっているかもと期待していた。暗算の時も何度も挑戦し合格したので、頑張れば絶対に受かると思っていたのでほっとした。遂にやったと達成感があった。先輩を目標に続け、珠算は、勉強というより、自然に指が動き、気分転換になる。これからも、珠算の大会に出場し、今まで以上にがんばりたい」と話した。
 珠算塾は、市内に8ヶ所あり、岩波珠算塾は、現在、年長から高校生までが通い、日々練習に励んでいる。塾内には、段位合格者や大会優勝者の写真がずらりと展示され、その中に、高橋さんの幼い頃から最近の写真までがいくつもあった。
 全珠連教育連盟HP
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