お雛様と小樽の歴史を堪能! 雛めぐりさんぽ


0228hinasanpo1.jpg 市内46会場で開かれている「おたる雛めぐり」の関連行事として、お雛様と歴史を楽しむ「雛めぐりさんぽ」を、2月28日(土)・3月1日(日)の2日間の日程で、各日10:00と13:30の2回実施。
 初日は、札幌からや市民ら42名が参加し、一足早い雛まつりを堪能した。主催はおたる雛めぐり実行委員会。
 今年で3回目となるこのイベントは、小樽市総合博物館(手宮1)ボランティアガイド4名が案内役を務め、雛めぐり会場をはしごしながら、小樽の歴史的建造物や小樽の見所を案内して解説するもので、2時間ほど散策を楽しみ、途中参加や離脱も自由。
 初日の28日(土)9:45、JR小樽駅のお雛さま展示前に、小樽や札幌、長沼などの男女26名が集合した。3班に分かれた参加者が、ガイドの先導で小樽の町へ繰り出した。
0228hinasanpo2.jpg 小樽に関する豊富な知識を持つボランティアガイドとあって、市民でも知らない名所や歴史を、かつての華やいだ時代に思いを馳せながら、改めて小樽の町並みを散策した。
 髙橋良彰さんがガイド役を務める班は、11人が参加。小樽駅を出発して、静屋通り・都通りを抜け、文学館へ。その後、歴史的建造物が建ち並ぶコースを散策し、小樽中央バスターミナルへ。そこから、運河を通り、運河プラザ、隣接する小樽市総合博物館別館運河館で解散となった。
 静屋通りでは、明治の代表的歌人・石川啄木が勤めた小樽日報社跡地へ行き、啄木の句を交えて紹介。都通り商店街のふれあいプラザに設置の市民寄贈の昭和のお雛様を鑑賞した。スタンプラリー参加者は、楽しみながらスタンプを集めていた。
 髙橋さんは、当時の白黒写真の資料を持参し、今と昔を見比べられるよう解説したりと飽きさせない手法で、参加者は興味深く話に聞き入っていた。
0228hinasanpo3.jpg 文学館にも、江戸末期のお雛様が飾られている。同館の亀井志乃学芸員の解説によると、「明治時代に小樽の商人が古道具屋で買ったもので、江戸時代の後期に作られたもの。後ろの屏風やひな道具のお膳など、精巧に作られていて、大切なお雛様だったことが伺い知ることができる。女雛の冠も細かく隅々まで丁寧に作られ、良い状態で今に伝えられた貴重なもの」と解説。
 その後、旧日本銀行小樽支店や旧三井物産小樽支店などの建物についての解説を聞き、雛めぐり会場をはしごしながら、最後まで散策を楽しんだ。
 市内の女性は、「初めて参加し感激している。雛めぐりをしながら小樽の歴史を一緒に聞くことができて、とても良かった。長年小樽に住んでいて、いつでも聞けると思いつつ、参加していなかったが、改めて小樽を知った」と満足した様子だった。
 雛めぐりさんぽは、3月1日(日)の10:00と13:30にも実施する予定。JR小樽駅(稲穂2)お雛さま前に集合場所。
 おたる雛めぐりHP