多彩な講座に生きがい 小樽市老壮大学修了式


 開講50周年の節目を迎えた小樽市老壮大学(中松義治学長)は、1年間を締めくくる修了式を、3月5日(木)11:00から、経済センタービル(稲穂2)7階大ホールで開いた。
 市民60歳以上を対象に、昭和40年に開講した同大学は、盆栽・書道・俳句・園芸・版画・水彩画・絵手紙の7科目11クラス定員315名と、年5回の特別講座のみ受講する聴講生の定員130名を募り、今年度は、選択科目生248名・聴講生27名が受講。選択科目科で8割以上出席した203名が修了証書を受け取った。
0305rosodaigaku1.jpg 修了式には、中松学長をはじめ、前田耕治副学長(小樽グリーンライオンズクラブ会長)、佐藤幸子運営委員長、各講師陣や受講生約180名が出席して行われた。
 中松学長は、「50回目の節目となり、皆さんにとって印象深いものとなったと思う。記念文集を発行し、50年の歴史の一部を修了生ひとりひとりが担ってきたことが伝わってくる。現在、本市の高齢化率は36%を超えたが、老荘大学では、技術・芸術面において、知識と経験を磨く場、新たに身に付ける場となると同時に、学生同士の交流の場でもある。市としても、多くの方々に、生涯教育の場として親しんでもらえるよう、今後も努力したい」と挨拶した。
 修了生を代表して水彩科Ⅰ・田中努さんは、「講師の先生方の丁寧な指導により、それぞれに習得した成果を作品展示会で発表し、5回の特別講座、増毛方面への日帰りバス遠足、日勝峠・鹿追方面の自然を満喫した然別湖での一泊研修旅行などの行事を通じて、友人・知人を得ることもでき、楽しい日々を送らせていただいた。私たちは、今日の長寿社会における熟年者として、充実した生き甲斐のある生活を楽しく過ごすことができた。0305rosodaigaku2.jpg伝統ある小樽市老壮大学の修了生として、各教室で講師先生から学んだ『心と技』を高齢化社会に十分活用し、小樽市民として、悔いて恥じない生活を過ごしたいと思っている」と述べた。
 絵手紙科は、荒関裕紀子氏(日本手紙協会)が講師を務め、今年度の受講生は35名。毎週水曜日に集まり、専用の絵の具と墨を筆2本を使い練習し、作品づくりに励んでいる。受講生からは、「和気あいあいとして楽しい会です」と人気の講座となっている。
 受講生の自慢の作品を公開する作品展示会は、9月に市立小樽美術館で開かれ、204点の多彩な作品が展示された。
 来年度の受講生は、2月末で締切、絵手紙科と書道漢字Ⅱは定員を満たした。定員に満たない講座は、随時追加を受付ている。
 詳しくは、小樽市老壮大学について