3月7日は消防記念日 消防協力者19名表彰


 小樽市消防本部は、3月7日の消防記念日に合わせ、消防協力者の表彰を、3月6日(金)9:30から、消防庁舎(花園2)6階講堂で行った。
 中松義治市長や横田久俊市議会議長、飯田敬消防長、2月に就任した山田國雄消防団長ら、消防関係者が出席して開かれた。
syoubounohi1.jpg それぞれの地域において、火災予防の推進を、長年に渡り尽力してきた火災予防協力者や消火栓等の除雪を行う消防水利除雪協力者19名を表彰した。
 消防記念日は、1948(昭和23)年3月7日に消防組織法が施行され、市町村が行う「自治体消防」として、新たに出発したことを記念して設けられた。同表彰式は、「自らの地域を自らの手で火災その他の災害から守る」ことに対する理解と認識を深めるために実施している。
 市長は、「日頃から、地域の火災予防の推進や消火栓の除雪など、長年にわたり尽力され、深く敬意を表する。火災による犠牲者の半数以上が、65歳以上の高齢者となっている。特に、本市は高齢化率が高くなり、火災を少しでも減少させ、火災をはじめとする災害による犠牲者を出さないよう、安心して暮らせるまちづくりの実現するために、地域防災組織と消防団の連携はもとより、防火防災体制の充実強化、さらに、時代に則した消防体制の整備に加え、市民の皆さんひとりひとりの防災意識を高めることが大切であると考える。地域の防災活動の推進にご尽力をお願いしたい」と挨拶。
syoubounohi2.jpg 山田消防団長は、「本日表彰された皆さんは、日頃目立たないところで努力され、消防行政の影の力となって活躍していることに対し、敬意を表する。消防団はボランティア精神で活動しているが、表彰された皆さんは、まさにボランティアの鏡である。近年、自然災害が多発し、消防団も消防本部と連携を密に取り、安心安全のまちづくりに励む覚悟である」と祝辞を述べた。
 本市における火災状況は、昨年の発生件数は38件と、一昨年より6件減少した。2012(平成24)年2月11日の住宅火災による死亡者の発生以降、昨年11月8日の時点で、死亡者ゼロの期間が1,000日を達成し、道内主要都市では例のない記録となったが、残念ながら、今年2月に1名の尊い命が犠牲となる火災が、花園町で発生している。
 また、昨年12月には、朝里川温泉の老舗旅館が全焼する火災が発生したが、幸い怪我人等はなかった。
 火災予防協力に15年以上在任した学校法人桂岡学園桂岡幼稚園幼年消防クラブ・一鐵睦子氏(桂岡幼稚園園長)は、「月に1度防火訓練を行い、様子を見ながら、小さい子ども達のためにベビーカーでの訓練を強化している。幼稚園に戻ってから、子ども達に、今日の表彰や消防についての話をする予定。この度の表彰は、気を引き締める良い機会となった」と話した。