医療現場で夢輝かせる! 小樽看護学院34名卒業

 卒業シーズンを迎え、市立小樽病院高等看護学院(東雲町9・馬渕正二学院長)の第45回卒業式が、3月6日(金)10:30から、同学院2階体育館を会場に開かれた。
nursegraduation1.jpg 来賓・病院関係者・保護者・在校生が見守る中、卒業生34名(男3名・女31名)が、新たな決意を胸に医療現場へ歩み始めた。
 卒業式では、馬渕学院長から、ひとりひとりへ卒業証書が手渡され、エールを込めた堅い握手が交わされた。
 同学院長は、「本学院から新たに旅立つ卒業生の皆さん、本学院で学んだことを基礎にして、新しい未来へ研鑽を重ねてもらいたい。そして、日々の実践の中で、自ら課題を見出し学習を重ね、質の高い看護を目指してもらいたい。今日、皆さんを送り出す私達も、非常に感激し感無量である。
nursegraduation2.jpg この後、共に働き、共に学ぶ仲間として、医療や看護教育現場のどこかで会うこともあるかと思う。今以上に成長された皆さんと会うのが楽しみである。福祉チームで働く仲間として、大いに語り合い、さらに学び合いたいと思う。心身の健康に留意され、皆さんの目標とされる理想のキャリアに向けて、研鑽されること・幸せな人生を送ることを願っている」と式辞を述べた。
 在校生を代表して吉田衣里さん(2年)は、「先輩方と過ごした2年間は、私達の中で大切な思い出となり、感謝の気持ちでいっぱい。4月から新たな世界へ旅立つ皆さん、この学院で学んだ看護に対する熱い思いを大切にし、この場で習得した知識や技術を十分に発揮し、先輩方が目指す看護の理想を追求し、活躍されることを願っている。私達在校生は、一生懸命に努力し、仲間を信じ大切にすることを忘れずに、先輩方を見習い精進していきたい」と送辞を述べた。
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 卒業生を代表して細川弥奈美さんは、「どんな時でも患者さんの味方であり、耳を傾け、言葉の裏側にある感情や思いに気づくよう感性を磨きたい。4月から私達は、就職・進学とそれぞれの道に進むが、3年間の学び舎の思い出を胸に、新たな一歩を踏み出したい。これからも、初心を忘れず、それぞれの目指す看護へ努力を惜しまず、進んで行くことを誓う」と決意を述べた。
 3年間親しみ歌った学院歌を斉唱し、涙する卒業生や関係者の姿が見られた。
 原田健太さん(21)は、「中学校を卒業する頃から看護師になりたいと思っていた。実習が大変だったが、その中に楽しさもあった。挫折しそうになったが、乗り越えることができた。nursegraduation4.jpg仕事が始まると忙しく、気が回らないこともあるが、患者さんのニーズが満たされるよう努力したい。」
 佐藤舞さん(21)は、「実習で、自分の未熟さを痛感し何度も逃げ出したくなった。患者さんから”ありがとう”と言われて嬉しかったり、笑顔が原動力となった。小さい時から、人に温かく接する看護師になりたかったので、働いてからも忘れないようにしたい」と話した。
 卒業生34名は、市内に20名が就職。その内、市立小樽病院に17名が就職。札幌の病院に13名が就職。1名が大学進学することになっている。