市内の木村さん人命救助に尽力 消防本部が表彰


 小樽市消防本部は、市内在住の木村尚人さん(36)の救助活動に対して表彰し、その表彰式を、3月12日(木)13:30から、消防庁舎(花園2)4階消防長室で開き、飯田敬消防長から表彰状が手渡された。
0312fire.jpg 協和総合管理株式会社小樽支社(若松2)警備課に勤務する木村さんは、1月24日(土)1:55頃、小樽港第3号ふ頭基部を警備巡回中に、港湾合同庁舎裏側から聞こえる叫び声に気づき近づいたところ、市内在住の44歳の男性が海へ転落し、固定梯子につかまり救助を求めていた。
 自力では上ってこられない男性を、地面に腹ばいになり手を伸ばして救助し、119番通報した。男性は酒を飲んでいて、海中転落による体温低下で意識が朦朧としていた。救急隊到着まで男性を保護し、その後、市内の病院へ搬送し入院。木村さんのお陰で大事には至らず、現在、回復し退院している。
 事故が起きた日は吹雪で、一番寒い時期でもある。もう少し発見が遅ければ、死の惨事をも招きかねない。人命救助活動に尽力した木村さんは、「怪我もなく無事で良かった」と笑顔で話した。
 飯田消防長は、「特に夜中の海に転落した人を助けるのは難しいことで、無事に助かりなにより。深く感謝している」と話した。