瞬間を激写! 道写協月例上位写真展


 北海道写真協会小樽支部(川原静雄支部長)は、会員の一年間の努力や成果を発表する「月例上位写真展」を、3月18日(水)から31日(火)まで、北海道新聞小樽支社(稲穂2)1階ギャラリーおあしすで開いている。
 市内のカメラ愛好家らが会場に訪れ、四季折々の風景や生き生きとした人物の表情を見事に捉えた作品に見入っていた。
dosyakyoM.jpg 同支部(会員24名)は、市内在住の写真愛好家の集まり。年6回奇数月(1・3・5・7・9・11月)に例会を開き、会員それぞれの自信作を持ち寄って会員全員が審査員となり、気に入った写真に投票する。その場で開票し、10位までの順位を発表する。
 選ばれ作品について、会友や道展審査員による講評があり、今後の作品づくりの参考としている。また、出席した会員同士も貴重な意見を交わし、撮影技術の上達につながる良い刺激となっている。
 会場では、例会で10位までを発表した中から、上位5位までの入賞作品29点(4つ切り・A4サイズ)を、黒で統一した額で展示し、各例会での審査員の講評が添えられている。
 昨年9月末に神威岬(積丹)で、夕日とクルーズ船が重なるタイミングに狙いを定め、見事な瞬間を激写した、9月例会1位の高橋省三さんの「サンセット」。11月例会1位「祭りの日」の成沢克朗さんは、鼓を持った子ども達や羽織袴や着物姿の人々を捉え、ほのぼのとした光景が伝わる作品。写友と出かけた旅先での風景やスナップ、日頃の作品作りで気に入った小樽の風景など、絶妙なタイミングで捉えた作品が並んでいる。
 近年、減少傾向にある会員だが、写歴を積んだベテランや北海道写真協会主催の写真展での入賞者も多く、例会での結果を受け止め、熱心に取り組み、今後の作品づくりへ努力を重ねている。

 今年度も5月・7月・9月・1月の例会で1位の好成績を収めた高橋省三さんは、昨年度に引き続き、総合1位(年度賞)の座に輝いた。
 高橋さんは、「例会の出席者が少ない中、一生懸命に撮影に出かけ、会を盛り上げようと頑張っている。9月の例会で1位となった作品は、太陽とフェリーが絶妙なタイミングで撮影できた。評判も良く、自分でも気に入った作品。写真展では、会員達が1年間頑張って撮影した作品を、皆さんに見ていただきたい」と話した。
 写真の会に入会し撮影を楽しんでいる女性は、「上手な人の作品を見て、構図を学んでいる。自分の作品へのアドバイスを参考に今後の撮影に生かし、楽しんでいる」と話した。
 4月24日(金)に、総会と合わせ年度賞の表彰式が開かれる。
 2014年道写協小樽支部例会上位写真展
 3月18日(水)〜31日(火)10:00〜17:00(最終日16:00)。
 北海道新聞小樽支社(稲穂2)1階ギャラリーおあしす 入場無料