落語とクラシックの融合! "長屋の花見"コンサート


 震災の記憶を伝える、できることをできるだけプロジェクト(しおみえりこ代表)は、同小樽実行委員会や株式会社Stoic’sなどの協力を得て、4月26日(日)15:00から、小樽運河プラザ(色内2)3番庫ギャラリーで、「長屋の花見 できることをできるだけ de Concert」を開催する。
 東京在住の音楽プロデューサーしおみさんは、楽器支援から同プロジェクトを立ち上げ、音楽とアートを通じて、被災した着物で震災の記憶を伝え、各地で活動している。今回は、25日(土)の岩見沢を皮切りに、小樽・札幌の道内3ヶ所で開催する。
0426yarerukoto.jpg コンサートでは、落語家の林家とんでん平さんを迎え、しおみさんの夫でクラリネット奏者・橋爪恵一さんをはじめ、斉藤祐太さん(ヴァイオリン)、多賀白さん(ヴァイオリン)、村上智美さん(チェロ)、松島直美さん(ヴィオラ)が出演し、落語とクラリネットと弦楽四重奏を融合させたコンサートが繰り広げられる。
 また、演奏者の衣装は、宮城県石巻市のかめ七呉服店の津波で被災した着物を譲り受け、しおみさんの知人のデザイナーがステージ衣装にリメークしたものを着用する。
 被災した着物の布の一部を縫い合わせ、震災の記憶を伝える思いを込めて、50cm四方のタペストリー「5×5NEXT」を作るワークショップを、コンサート前の13:00から15:00まで開催し、多くの参加者を募っている。
 タペストリーは、これまでに全国各地や海外12ヵ国で製作され、1,500枚完成している。このタペストリーは、4月1日のサントリーホール(東京都港区)で開かれた、被災地の高校吹奏楽部によるオーケストラコンサートで展示し、感動を運んだ。
 小樽では、現在30枚が集まり、当日は、3番庫ギャラリーステージ前に展示、その他にもタペストリー300枚が飾られる。また、11:00から被災した着物で作られた作品も展示販売される。
 なお、同小樽実行委員会は、福島県や宮城県・小樽へ避難している「小樽避難者の会」の11世帯を同コンサートに招待している。
 9日(木)、運河プラザ3番庫ギャラリーに下見に訪れたしおみさんは、「桜の季節でもあり、長屋の花見を選んだ。音楽の流れと落語がぴったり合い、落語も日本の大切な文化である。芸術とクラシックと合わせたところに意味がある。ぜひコンサートへ足を運び、何かを感じ、何ができることを見つけてもらいたい」と話した。
 長屋の花見 できることをできるだけ de Concert
 4月26日(日)14:30開場・15:00開演 一般3,000円・学生2,000円
 小樽運河プラザ(色内2)3番庫ギャラリー
 申込み 0134-64-5397 (株)Stoic’s(高橋)
     080-9615-5397 できることをできるだけ小樽実行委員会(小山内)
 できることをできるだけプロジェクト・カーニバル
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